2007-02-01から1ヶ月間の記事一覧

3月、気になる本

「東川端参丁目の備忘録」の「3月刊行予定の気になる本」より、私の気になる本ということになりますと、何冊が挙げることができます。なんとなく春、うきうきする季節です。少し気が早いか。まず一冊目。目黒考二さんの『笹塚日記 ご隠居篇』(本の雑誌社 3…

お楽しみはこれから

やはりこれだったか、と思いめぐらしています。それは岡崎武志のブログ休刊のこと。なにやらいろいろなことがあったのでしょうが、休止の理由のひとつは本を執筆していたことでしょう。*1その本を今日の「悪漢と密偵」で知ったのですが、書名は『読書の腕前…

岩波文庫と講談社文芸文庫

昨日の日経新聞読書欄の「文壇往来」では、「名著を文庫に残す営み、意義高く」で、岩波文庫創刊八十周年と講談社文芸文庫について触れていました。岩波文庫は今年創刊八十周年を迎えます。1927年7月に創刊されて、今に至るまで5500冊近くの文庫を出版してい…

本当の出会いって、なに?

今日の日本経済新聞の「詩歌のこだま」を小池昌代さん(詩人)が書いています。今回は今年の高見順賞を取った岬多可子さんの『桜病院周辺』(書肆山田)について取り上げています。その最後のまとめの一文を抜書きしました。 自分というのは謎である。内面といっ…

松浦弥太郎『本業失格』

今日は昨日同様に寒さ一層きびしい中、新宿ジュンク堂に行ってきました。目的は売場拡張し店舗リニューアルした店を見るためと『岩波文庫の80年』を探すため。しかしリニューアルオープンは来週であったことを店に行き知りました。*1『岩波文庫の80年』は今…

何かするゆとりを

今日は往来座外市に行く予定が行けませんでした。打ち合わせが終わったのが6時を過ぎていましたので、今から行っても7時まで着くかどうか? でしたので、断念。山田稔さんの『特別な一日』(平凡社ライブラリー)を読みながら、家路へ。帰路、この本はあわただ…

久しぶりにBへ

今日は久しぶりにBへ行ってきました。最近Bで感じることは均一本の棚から、いい本が拾えなくなってきたということです。これはBの場所と行くタイミングもあるのですが、それにしても、なのです。今回の購入本は次の通り。 山田稔 『特別な一日』(平凡社ラ…

茨木のり子遺稿詩集『歳月』

2月21日の「整腸亭日乗」茨木のり子さんの遺稿詩集『歳月』(花神社、2007)を取り上げていました。茨木さんのいくつかの詩を掲載しています。これは引用するより、同ブログで読んでもらった方がいいと思うので、ブログには掲載していません。その詩のそれぞ…

荒川洋治『夜のある町で』

荒川洋治さんの『夜のある町で』(みすず書房)を読みました。これは詩集『渡世』で、高見順賞を受けた現代詩人・作家の荒川洋治さんのエッセイ集です。荒川さんは次のようにあとがきで書いています。 この六年間(おそらく1993〜1998)に書いたものから、やわら…

山本善行さんの「古本ソムリエの日記」

岡崎武志さんの「okatakeの日記」が復活したと思ったら、山本善行さんの「古本ソムリエの日記」がスタートしました。このことはあちこちの本ブログでも取り上げられ、これから大いに期待できそうです。ご承知の通り、山本善行さんは『古本泣き笑い日記』(青弓…

渡辺和博さんの死

今日家に帰り、日経新聞の夕刊の「プロムナード」を読みました。嵐山光三郎さんが「渡辺和博氏の死」について書いていました。 イラストレーターの渡辺和博氏が肝臓がんで死んだ。五十六歳だった。机のスタンドの電球が切れるようにポツンと死んでしまった。 …

今日のブログから

春になるからというわけでもないのでしょうが、巡回しているブログで新しい動きがありました。そうした中から、関心のある動きをメモしました。① 「okatakeの日記」再開 昨年11月13日で一時休止していました「okatakeの日記」が今年2月17日より再開されました。4…

高島俊男のWeb「新・お言葉ですが・・・・・」

週刊文春の高島俊男さんの「お言葉ですが・・・・」が終了したことは本好きにとっては残念なことでした。が、今日ブログ「黌門客」の冒頭文を読むと、次の記載がありました。 あの「お言葉ですが…」が、「Web草思」で「新・お言葉ですが…」として甦っていた。昨年…

吉本隆明さんの本

「ほぼ日刊イトイ新聞」を読みました。ご承知の通り、糸井重里さんの新聞です。今日の新聞に次のような記述がありました。吉本隆明さんの本の企画で、吉本さんを取材したことが書かれていました。 吉本隆明さんの本も、すべりだしました。 もともとの企画よ…

職人のひとこと

ウールは常に生きている。その特徴をとらえ、スーツは立体的に仕立てられるようになるには最低15年の修業が必要である。 これはフィレンツェの高級仕立職人アントニオ・リベラーノさんのことばです。ウールは繊維の王様といわれ、スーツの素材として高く評価…

出久根達郎『隅っこの「昭和」』

出久根達郎さんの『隅っこの「昭和」−モノが語るあの頃−』(角川学芸出版)を読みました。そのなかで、気になる箇所がありました。それは本好きであれば当然の悩みである本の処分についてです。出久根さんは古本屋の立場から次のように言います。 私は古本屋だ…

付箋と「今週の三冊」

まずはこのブログを見てもらいたい。2/13の「daily-sumus」。そこに掲載されている写真は中島俊郎『イギリス的風景』(NTT出版)です。この本見れば、あの付箋がいくつも付いています。おそらくそれだけマークすることが多かったと推測できます。その付箋の色…

秋山駿さんのこと

昨日久しぶりに図書館に行くと、新刊のコーナーに秋山駿さんの『私小説という人生』(新潮社)が並んでいました。秋山駿という批評家・・・まして文学評論というと・・・やはりそのままそっと置かれたままで・・・。*1私はその本と手に取り、図書館から借りてきました。…

藤原新也『渋谷』(東京書籍)よりの切り抜き

8:35am 二百世帯に一世帯の自己破産者 渋谷のスクランブル交差点を渡る人、一日五十万人 一年に百万人の自己破産者が交差点を渡る

この連休に購入した本

この3連休、Bや古書モールで古本を購入しました。本当に久しぶり。ここ2週間、ゆっくりと古本屋めぐりもしていませんでした。勢い、購入の冊数が増えてしまいました。ちくま文庫は全品均一。 森岡正博『自分と向き合う「知」の方法』(ちくま文庫) 吉本隆明…

「古本 寄港市」と「外市」

2月の3連休は天気もよく、風は多少冷たくても、屋外に行きたくなります。陽射しは春を思わせるほどです。今年の天候は雪も降らず、雨も降らず、暖冬といいます。異常気象といわれて久しいのですが、なんとも記録更新の多い冬となりました。この天候が続く予…

本日の書評より

日曜日、いつもの朝が始まります。新聞2紙をポストに取りに行き、まず全頁見出しをチェックし、ピンときた記事を読みます。次に書評欄をこれは全頁読みます。自分の関心の薄い分野でも、ハッとする文章に出くわしたりします。今日の第一のハッとは日経新聞…

今日の一言

このブログの日付のあとに書いてある「今日の一言」は高橋新吉さんの詩集『戯言集』の中の「滑稽」からの引用です。全文は次の通りです。 生きてゐる事は滑稽な事だぞ 馬鹿者共 生きてゐる事は滑稽な事だぞ 馬鹿者共 生きてゐる事は滑稽な事だぞ 馬鹿者共 生…

海野弘さんの著作

「Look the same 海野弘の目次を旅する 」で、海野さんの著作がすべて見れるようになるらしい。南陀楼綾繁さんのブログで紹介されているとか。この情報は「退屈男と本と街」から。そうなると、これらを集めて紹介するのですが、次は誰かが「海野弘論」を書く…

新書創刊続く

「文庫本大好き」の情報より。また3月13日に新書が出るそうです。新書名はアスキー新書。同ブログでは昨年からの創刊の新書をまとめて掲載しています。 ちなみに,昨年相次いだ新書の創刊をまとめると,3月ソフトバンク新書,4月PHPビジネス新書,7月MY…

扇田昭彦『唐十郎の劇世界』

久しぶりに懐かしい表紙を発見。らしいと言えばそうなのです。いつだったか新宿花園神社の唐十郎さんの芝居を初めて見ました。そのときの衝撃は忘れられません。いますぐ思い出されるのは唐十郎、李礼仙、小林薫さんらが出演した芝居です。題名は思い出せま…

古本屋に行けない!

ここしばらく更新もままならず。どうにか書く時間を取り、いま書いているところです。多忙であることはいいこのなのですが、これも程度問題です。ほどほどがいいのですが、これまた状況によって変わります。ブログを書くことができれば、それはそれで十分な…

テレビドラマのこと

あまりテレビは見ないほうなのですが、それでも一週間、ニュースとスポーツばかりというわけにはいきません。今年の1月からのテレビ番組で、見ているのがドラマです。先日の山田太一さんの最新ドラマ「まだそんなに老けてはいない」もそのうちの一本でしたが…

また新書創刊

今度は扶桑社新書が2月28日に新書を創刊する予定とのこと。「書店員の話」よりの情報です。今年も新書が発売され、昨年から引き続きの新書ラッシュです。今年他の新書の創刊予定はないのでしょうか。創刊の際は新刊のラインナップを考えて、出版すると思うの…

文房具はどこで買うか

時々100円雑誌を買います。当たりとはずれがあるのですが、当たりの時は即買います。しかし、いつも当たりとは限りません。これも世の常。とはいえ、はずれだと、欲しくなるのが人の情です。今日は当たりで、買った週刊文春を読んでいます。そのなかで、同感…