茨木のり子遺稿詩集『歳月』
2月21日の「整腸亭日乗」茨木のり子さんの遺稿詩集『歳月』(花神社、2007)を取り上げていました。茨木さんのいくつかの詩を掲載しています。
これは引用するより、同ブログで読んでもらった方がいいと思うので、ブログには掲載していません。その詩のそれぞれに、ことばのひとつひとつに、慈愛と意志を感じます。
何なのでしょう。この包み込まれるような、あるいは切り裂くような何かは。
いつしか、その詩の世界に誘われ、そのことばに癒されていく自分を発見します。現代詩はむずかしいといわれて久しいのですが、茨木さんの詩はわかりやすく、なおかつ心に残ります。
自分の勝手な解釈はさておき、茨木さんの詩を十分堪能してください。私はまたこの遺稿詩集を読んでいませんが、手元にある『倚りかからず』を手にとっています。
とにかくいい詩です。いい詩集でしょう。詩集名も「歳月」。どれだけの「歳月」を過ごせば、こうしたこころになるのでしょう。どれだけの喜怒哀楽を重ねれば、これだけの詩を書くことができるのでしょう。
そんな、茨木のり子さんの遺稿詩集『歳月』を紹介してくれた、整腸亭さんに深く感謝します。