2011-01-01から1年間の記事一覧

種村季弘さんから見た岩本素白

本を整理していると思わぬ付箋に驚くことがあります。種村さんの本をまとめようとしていると、『雨の日はソファで散歩』に付いている赤の付箋が目立ちました。その付箋の箇所を見ると、なんと岩本素白について書いてありました。その本を読んだ時に、付箋を…

来年に向けてのサイト更新

どうにかこうにか、年内に間に合いました。四谷書房は次の3つのサイトを運営していますが、ブログ「四谷書房日録」だけが日々更新をしていました。年度が変わることに伴い、本日四谷書房のHPを久々に更新しました。今後は徐々にこのHPを充実したものにしてい…

今年の買い納め

また、今日西荻の盛林堂書房に棚の補充で行ったので、そのまま西荻を一巡、荻窪で下車し、今年最後の買い納めをしました。やはり「ブ」にはいいものがなく、半ば諦めていましたが、どうにか6冊拾うことができました。まずまずの成果? よしわるしの基準は、…

年末年始特別セール=ワンコイン(500円)ブックス

今年のあと2日です。仕事収め、大掃除と済ませて、今日西荻の盛林堂書房に行き「古本ナイアガラ」の棚の補充をしてきました。今回初めての試み、年末年始特別セール=ワンコイン(500円)ブックスを企画しました。名称 : 年末年始特別セール 期間 : 2011年12…

気になった2冊

ブログめぐりをして、2冊の本が気になりましたので、メモしておきます。 楠木 建 著『ストーリーとしての競争戦略 ―優れた戦略の条件』 東洋経済新報社単行本: 518ページ出版社: 東洋経済新報社 (2010/4/23)ISBN-10: 4492532706ISBN-13: 978-4492532706発売…

鹿島茂さんと高峰秀子さんの1月の新刊

さて、仕事納めも終わり、2012年に向けてカウントダウンが始まります。それにしても、いろいろなことがあった2011年。この一年は震災・津波・原発となでしこジャパンで集約されます。新しい年もまたさまざまなことがあるのでしょう。未来は予測できませんが、…

原研哉『日本のデザイン』(岩波新書)より

花を活けるというのは、空間に気を通わせるということである。空間とは壁に囲まれた容積のことではない。意識を配して、配慮の明かりが点灯している場所のことである。何もないテーブルの上にぽつりと石を置くと、そこに特別な緊張が発生する。その緊張を介…

谷沢永一さん推薦のコラムニスト

谷沢さんがおすすめのコラムニストは「モラリストの含蓄のある雑談として完成した功労者」として、大正期の二人を挙げています。これも整理していた本谷沢永一『読書人の悦楽』*1からの引用です。ひとりは「人間随筆にひとつの極致を作った逸話コラムの名手…

「WIRED」の「読むが変わる」

ブログめぐりで面白い記事を発見しました。「WIRED」(日本語版)の「読むが変わる【1】 from 『WIRED』VOL.2」です。初回は「新しいメディア、新しい形式、新しい物語。何が新しいのか? 本誌VOL.2のSTORYを6回に分けてお送りする。第1回は電子デヴァイスは…

第14回一箱古本市の開催日決定

来年の東京の一箱古本市の予定が発表になりました。詳しくは「しのばずくん便り」をご覧下さい。 南陀楼 綾繁『一箱古本市の歩きかた』(光文社新書) 他の古本市の予定も決まりつつあります。そろそろ「東京古本市予定表」を更新しなければと思っています。年…

坪内祐三さんの『考える人』再読

今日はクリスマス。大晦日まであとわずか。あっという間に、新年を迎えることになります。いつもの日常なのですが、何となく気ぜわしく、あれもこれもやらねばという今日この頃です。イブの夜に外出をしましたが、街はあちこちで賑わっていました。ケーキを…

ウェブサイト「WEB RONZA」より

評論家 鷲尾賢也さんがニュースを読み解くウェブサイト「WEB RONZA」で「問題が多すぎた出版界の一年」と題して次のように書いています。年末になると、昔は書店が活気づいたものだった。という一文から、今年の出版界を振り返っています。確かにいろいろあ…

鴻巣友季子『本の寄り道』を読んで

鴻巣友季子さんの『本の寄り道(河出書房新社)を読んで、いくつかの感想を持ちました。今日はまずそれから。1. 鴻巣さんは翻訳者ですが、素晴らしい書評家でもあります。それはこの一冊を読むとわかります。私が鴻巣さんを知ったのは翻訳からでなく、新聞の…

中原佑介美術批評選集

本よみうり堂の書評欄でこんな記事を見つけました。「御三家」といえば、なるほど戦後美術批評の「御三家」です。美術に関心のある人ならば、必ず読んだことのある方々です。 既に他界していた東野芳明に続き、昨年の針生一郎、今年は中原佑介と、相継(あい…

Webブラウザ「Firefox 9」公開

Mozillaは12月21日にWebブラウザ「Firefox 9」最新版を公開しました。正式版は、Windows/Mac/Linux向け、Android版も公開されています。今回は問題なく公開できたようで、FFの不良の話は聞きません。今回のFirefox 9では、JavaScriptエンジンに新しい「型推…

天野祐吉さんの今年のCMベスト3

年の瀬です。今年のベスト○○が新聞、雑誌、TV等で話題になっています。天野祐吉さんが12/21朝日新聞の朝刊で今年のCMのベスト3について書いていました。天野さん、まだまだ元気。かつて『広告批評』があったときは、それを誌面公表していましたが、その雑誌…

花森安治 戯文集 1・2・3

ぼくたちは見たいものだけ見、見たくないものを見ないだけだ。そうせざるをえない、その向こう側に何があるのか。見たくないものを見た人でないと、それは語れない。自負でも、矜持でもなく、一個の生命への眼差し。[K]

今週の本棚・この人この3冊

今週掲載していないものがあることを思い出しました。それは「今週の本棚・この人この3冊」。関心のあるものを随時掲載しています。今週は穂村弘が選ぶ塚本邦雄さんの3冊です。 百句燦燦(塚本邦雄著/講談社文芸文庫/1365円) 定家百首(塚本邦雄著/『定家…

アサヒ・ブック・コム ベスト10

今年も後わずかになってきました。各メディアが今年のベスト10を発表しています。だからといって、気にしているわけではないのですが、今年も終わりということで、メモしておきます。アサヒ・ブック・コムの今年のベスト10は次の通りです。※2011年8月から…

坪内祐三さんのベスト3

YokoiMoppoさんの 「・―」を見ると、「本の雑誌」に掲載の坪内さんのベスト3(2008年〜2011年)が書いてありました。今年はまだですが、昨年2011年をメモしました。それ以前のベスト3を見たい人はブログ名をクリックして下さい。《2011年度私のベスト3》 キ…

装幀家 恩地孝四郎の五ヶ条

装幀家、恩地孝四郎氏が自戒としてあげられた五ヶ条がある。 (1)装本は何よりも内容と合致すべきだ。 (2)何より質実であるべきだ。豪華や飄逸や諧謔のうちにも、それはあるはずである。衒わざることが何より好ましい。 (3)過飾を戒心すべきだ。過飾…

「杉浦康平・マンダラ発光」開催中

このブログ記事を書いてから、ブログで杉浦さんのことを検索すると、関連情報を発見しました。ギンザ・グラフィック・ギャラリーで、2011年12月01日(木)〜2011年12月24日(土)「杉浦康平・マンダラ発光」が開催されています。期間:2011年12月01日(木)…

「杉浦康平 脈動する本」展 終了!

「へのさん」のブログ「「へのさん」の本でいっぷく」を見ていて、しまった!と思いました。すでに知っていた「杉浦康平 脈動する本」展でしたが、行かずじまいでした。「へのさん」のブログを見ていると、この展示会が今日12/17(土)で終了とのこと。なん…

南部古書会館へ

今年最後の南部古書会館での古書市に行ってきました。快晴であったも、風は冷たく、コートを襟を立てることもしばしば。いつもですと、午前中に行くのですが、今回は用事があり、午後になってしまいました。会館は寒いせいもあって、混み合っているというよ…

クラフト・エヴィング商會『おかしな本棚』再読

クラフト・エヴィング商會の『おかしな本棚』を再読して、図書館に次の3冊を予約しました。もともと何らかの意図があって依頼したのではありません。各頁を読んでいて、読んでみたいと思いました。また三読すると、別な本が読みたくなるのかもしれません。こ…

今日は松浦弥太郎さんの本を

ブログ記事のタイトル通り、今日は松浦弥太郎の『場所はいつも旅先だった』を読み始めた。というのも、今日のブログめぐりで、いい本の情報がなかったという理由からです。情報は絶えず流動しています。情報の多さ、速さから、いい情報を探すことがしだいに…

「BRUTUS」の本の特集

「BRUTUS」1/1・15号で本の特集を組んでいます。タイトルは「世の中が変わるときに読む本」。本好きへのX'masプレゼントか。まずは「冒頭世の中での価値観はどう変わっていくか?」をテーマに、大澤真幸さんと宇野常寛さんが対談をしています。こうした対談…

毎日jp の 2011年「この3冊」

いよいよ2011年「この3冊」が発表になりました。今週から2回にわたって書評執筆陣(五十音順)による「この3冊」を掲載するそうです。新聞は毎日新聞 2011年12月11日(〜18日) 朝刊に、またWebは毎日jpに掲載されます。「この3冊」を選ぶ方々は書評委員の…

庄野潤三さんの言葉

日本経済新聞の日曜版で、編集委員の浦田憲治さんが「忘れがたき文士たち」というコラムを書いています。12月4日(日)は庄野潤三さんを取り上げています。そして見出しには「平穏な日常の喜び描く」と書いてありました。浦田さんが庄野さんにインタビューした…

「古本ナイアガラ」、本日補充

12/10(土)にスタートしました「古本ナイアガラ」は絶好のスタートを切りました。皆様お誘い合せの上お越し下さい。本日「古本ナイアガラ」の棚に下記の本と補充しました。12月は「本の本」=本を読むための本を中心に品揃えをしています。 NO. 著者 書名…