若松英輔さんのよい文章

 若松英輔さんの12月5日のツイートを読んでいて、よい文章とは何かについて考えました。
 若松さんの言うように「よい文章とは、読みやすい文章でも簡潔な文章でもない。その人しか書けない姿をしたものだ」。実に単純明快です。
 そのためには、「人は誰も、その人自身に出会わなければならない」。こうした文書によって、人はその文書の意味を再読し、また再考するのです。
 わたしもブログを書いて、何年も経ちますが、いまだ力及ばず、よい文章が書けません。しかし、よい文章を書きたいという気持ちは忘れません。
※ 若松さんの『悲しみの秘義』が12月文春文庫として出版されました。追記しておきます。もちろん購入予定です。

悲しみの秘義 (文春文庫)

悲しみの秘義 (文春文庫)

 

 

自分の人生を決めるのは誰?

 12月4日付日経新聞「データの世紀」の「理解者はキカイ②」で次のように書いています。

データが、人生の行方すら予測できる時代が訪れた。だが依存過ぎれば振り回され、幸せを見失う。思いがけない出会いや発見をもたらす運は偶然もデータも捉えるきれない。計算された答えをどう受け止め、向き合うのか。それは自分自身で決めなくてはならない。

 そういう時代が来ています。であれば、自分で情報を集め、考え、行動し、判断することが必要です。最終的に自分の人生を決めるのは誰でもありません。自分自身ですから。

 ただ情報が大量にあるだけでは、何の意味もありません。同紙12月5日付「データの世紀」の「理解者はキカイ③」では、次のよう言っています。

データ至上主義も決して完璧ではない。キカイをフル稼働させても、そもそも本当の解につながるデータは希少だ。情報鉱脈とノイズを見分ける力がなければ、データの世紀の未来も見えてこない。

データの世紀を迎えようとしていますが、この情報の真贋を見極める力こそいの一番に必要な力だと思います。ノイズばかりが増えていく社会で、私たちはデータの世紀の青写真を描くことができるのでしょうか。

美術館・アート情報のWebサイト

 最近のアートのWebサイト(マガジン)では次の2つのWebサイト(マガジン)が注目です。

 ひとつはすでに当店のブログで紹介した「美術手帖https://bijutsutecho.com/です。いままではあまり目立つサイトではなかったのですが、新装再開し見違えるサイトになりました。(今一押しのサイトです!)

 もうひとつは毎月1日、15日号発行 美術館・アート情報のWebマガジン「アートスケープ」https://artscape.jp/index.htmlです。これはすでに周知のアートサイトです。いいライバルが復活して、これからが楽しみサイトです。

 現代美術は難解だと言われていますが、こうしたメディアを通して、もっと現代美術が身近なものになってほしいと思います。食わず嫌いでなく、まずは食べることから始めてほしいと思います。

美術手帖 2019年12月号

美術手帖 2019年12月号

  • 作者: 
  • 出版社/メーカー: 美術出版社
  • 発売日: 2019/11/07
  • メディア: 雑誌
 

都築響一『TOKYO STYLE』(ちくま文庫)

 筑摩書房のツイートで、この文庫を次のように紹介していました。

豪華な写真集や分厚い雑誌に出てくるようなインテリアに、いったい僕らのうちの何人が暮らしているのだろう?
小さい部屋が、わが宇宙。僕らが実際に住み、生活する本当の「トウキョウ・スタイル」はこんなものだ! 2003年3月刊

 わたしにとって、これはいままでにない衝撃的な本でした。そこには東京の暮らし、個人の生活、各自のライフスタイルが写真を通して表現されていました。これがかつて(おそらく1990年代)の東京の生活です。

 いや、いまもかつてとあまり変わらないのかも知れません。一体何が変わったのか。各頁を見ながら考えています。一番変わらないのはわたし自身かもしれません!(何をやっているだろう)

※ 追記の『賃貸宇宙』(上下)は『TOKYO STYLE』の続編で、『TOKYO STYLE』の出版後10年が経過しています。比較すると、『賃貸宇宙』のほうが明らかに暮らしが豊かになっています。これもまた時代の変化です。

TOKYO STYLE (ちくま文庫)

TOKYO STYLE (ちくま文庫)

 
賃貸宇宙UNIVERSE for RENT〈上〉 (ちくま文庫)

賃貸宇宙UNIVERSE for RENT〈上〉 (ちくま文庫)

 
賃貸宇宙UNIVERSE for RENT〈下〉 (ちくま文庫)

賃貸宇宙UNIVERSE for RENT〈下〉 (ちくま文庫)

 

「世界の映画館」の情報 

 Webで「世界の図書館」「世界の書店」「世界の〇〇〇〇」を見てきましたが、今回は「世界の映画館」です。
 いままで、NYとロサンゼルスで映画を観ましたが、それ以外は初めての映画館ばかり。外観が素晴らしい映画館から映画館?というものまで、さまざまな映画館が掲載されています。
 こうした映画館が身近にあり、いつでも、どこでも、気軽に、映画が観れるといいのですが・・・・・。
 それにしても、都市ではシネコン等の普及で、映画を観る環境は以前よりはるかに良くなりました。
 わたしが映画を観るために通っていた東京の名画座はもうすでに淘汰され、いまは数えるほどしかありません。映画は自宅で、ネットで観る時代になりました。
 便利な時代になったのですが、あの名画座の雰囲気はいまも懐かしく思い出します。古き良き名画座は今後減ることはあっても、増えることは決してないでしょう。残念ですが。
 というわたしも、先日シネコンの大画面で、「ターミネーター」を観てきました。これもまた時代の流れなのでしょう。でも思うのです。映画を観るなら、やはり映画館へ!

「通信とサービスの融合」進む理由

メモの取り方

手書きかノートPCか? パフォーマンスの高い「メモの取り方」を調査した結果 @wired_jp https://wired.jp/2017/03/31/taking-notes/

翻って有効性のもっとも高いメモ術は何かといえば、もっともオーソドックスだが、ノートパッドにペンで手書きをする方法だという。実際、UCLAなどの研究によって、この事実は証明されている。

 

おすすめのWebマガジン

最近、当店がよく読むおすすめのWebマガジンを紹介します。外見も内容も充実しています。いいWebマガジンがあれば、また随時紹介していきます。まずはご覧下さい。

WIRED
https://wired.jp/
BUSINESSINSIDER
https://www.businessinsider.jp/
美術手帖
https://bijutsutecho.com/

ル・クレジオ 『地上の見知らぬ少年』より

 子どもは光だ。何もかもを明るく照らし出す光そのものだ。子どもは貧しい人たちや遊牧民にどこか似ている。同じような強さ、同じような誠実さが感じられる。同じ力と美しさが伝わってくる。こういったすべてをぼくらは子供たちから受け取る。すると、それらがぼくらのなかに染みこんでくる。子どもは魔術的だ、子供だけが完全に魔術的な存在なんだ。

 子どもは本当に不思議な存在です。その存在が放つ光は私たちにに底知れぬパワーを与えてくれます。この光は、このパワーは、この存在は一体何なのでしょう。

地上の見知らぬ少年

地上の見知らぬ少年