2012-02-01から1ヶ月間の記事一覧

管啓次郎『狼が連れだって走る月』より

探求者は土地に属さない。安定した共同体に所属しない。逸脱をめざす。没落を恐れない。認識を求める。土地を尊敬する。そして土地へのそんけいをかたちにあたわし、メディアと交通機関の爆発的な発達以降の時代にあって、旅に旅が本来もつ極限的な体験、広…

新書大賞2012のベスト5

「新書大賞2012」(中央公論新社)が、社会学者の橋爪大三郎、大澤真幸さんの「ふしぎなキリスト教」(講談社現代新書)に決まりました。 今年5回目となるこの賞は、昨年発行の1500点以上の新書を対象に、新書に詳しい書店員や書評家、各社の新書編…

「キュレーター」とは何か?

近藤淳也 さん@jkondo のツイートの中に、次のつぶやきがありました。 優秀な経営者とアートの関係は非常に大切だと思っていて、そこに現在や未来を見るセンスが垣間見えます。 / “「キュレーター」は社会の“コンパス”―東京都現代美術館・長谷川祐子(後編)…

山口晃個展「望郷―TOKIORE(I)MIX」

山口晃個展「望郷―TOKIORE(I)MIX」TOKIORE(I)MIX by YAMAGUCHI Akira ■会期: 2012年2月11日(土・祝)〜5月13日(日) 月〜土曜11:00〜20:00 (最終入場19:30) 日曜 11:00〜19:00(最終入場18:30)■会期中無休 入場無料■会場: メゾンエルメス8階フ…

今日のツイートから

[1]今日帰りに、久しぶりに「ブ」に立ち寄りました。また当たりの止まったバッターのようにヒットが出ません。最近長打は皆無。打つほうばかりでなく、投げるほうにも問題が? 今日は西江雅之さんの『異郷の景色』(晶文社)を一冊買って帰りました。 ある…

平野甲賀の文字と運動

2/10(金)のブログ「今日のスイートから」の[1]で、次のように書きました。 佐野繁次郎の装幀本を棚に並べて撮影すると、やはり絵になります。どんな本でも、この文字を見れば、佐野さんだとすぐわかります。他と比べて独自。これが個性です。書き文字で…

赤瀬川原平さんのツイッター

ツイッターでいろいろな人を検索していると、意外な人がツイートしていたり、期待の人がやっていなかったり、さまざまです。今日、ツイッターめぐりをやっていると、赤瀬川原平さん http://goo.gl/XXrt0 のツイートを見つけました。これがなんとツイッター終…

2月〜3月の新刊から

今週は2月〜3月の新刊が掲載されています。が、皆さんは何を見て本を購入するのでしょう。私の場合、買い方には書店に行く前の「決め買い」と書店に行っての「流し買い」があります。前者「決め買い」をするためには新聞や雑誌、それとネット情報オを活用し…

『銀座と資生堂』と『はじめての編集』

今日は天気がいいので、図書館まで散歩して、本を借りてきました。一冊は予約本の戸矢理衣奈さんの『銀座と資生堂』(新潮選書)。もう一冊は新刊コーナーにあった菅村雅信さんの『はじめての編集』(アルテスパブリッシング)。読もうか読むまいか。悩んだ…

今日のツイートから

[1] 佐野繁次郎の装幀本を棚に並べて撮影すると、やはり絵になります。どんな本でも、この文字を見れば、佐野さんだとすぐわかります。他と比べて独自。これが個性です。書き文字でいうと、佐野繁次郎さん、田村義也さん、平野甲賀さんなどが思い浮かびま…

四谷流Twitterの使い方[4]

Twitterも始めてから約1ヶ月。あっという間でした。ようやくツイートのスピードに慣れ、ツイート/リツイート/リプライ/ダイレクトメッセージ 等もできるようになりました。またブラウザがFirefoxなので、Echofonというアドオンを入れました。このアドオンは…

「古本ナイアガラ」の棚の入替

昨年12月に「古本ナイアガラ」をスタートし、2ヶ月が過ぎようとしています。12月は本の本(本を読むための本)というテーマで棚づくりをしました。また、1月は編集者の本(編集者の本音)で品揃えをしました。さて、2月はというと、今日「古本ナイアガラ」の…

『彫刻家・舟越桂の創作メモ 個人はみな絶滅危惧種という存在』

2/7の「アセンス書店日記」より。どうも気になってしまった一冊がありました。それが『彫刻家・舟越桂の創作メモ 個人はみな絶滅危惧種という存在』(集英社)。冒頭、次のように書きます。 現代を代表する彫刻家 舟越桂が30年以上にわたって書き続けた創作…

再起動せよと雑誌はいったか

いま仲俣暁生さんの『再起動せよと雑誌はいう』(京阪神エルマガジン社)を読んでいますが、どれだけ再起動した雑誌があるのでしょう。それを考えると、もう雑誌は現代(いま)を捉えることができないのかもしれません。できれば、多くの雑誌が再起動してい…

大竹昭子さんのツイートを読んで

朝8時ぐらいにツイートを見る。佐々木俊尚さんの朝の挨拶から始まる。約30分ぐらいツイートを追う。仕事の場合は昼/午後は見ることができない。夜見る。これも30分ぐらい。自ら時間を切らないと、ツィートはタイムラインを更新して流れる。このくらいがいい…

月刊「みすず」読書アンケート特集号を買う

先日、月刊「みすず」読書アンケート特集号に触れた記事を書きました。今日帰りに書店に寄り、「みすず」を買いました。家に帰り、早速ひと通り目を通しました。よくぞ、これだけ多種多様な本が並ぶものです。読書アンケート特集号を買うようになって、もう5…

月刊「みすず」読書アンケート特集号

毎年恒例の「みすず」1・2月号のアンケート特集が店頭に並んでいるらしい。ブログめぐりをしていて、管啓次郎さんの2/5のブログ「Mon pays natal 」にこう書いてありました。 毎年恒例の読書アンケート。ぼくは以下の5冊をあげました。もちろん、いつものこ…

ツイートは「である」で書く

今日ツイッターに次の2つのツイートを書きました。津田大介さんの「情報の呼吸法」読了。このツイートをよく見る。リツイートで人から人へ広がりつつあるのか。かつて津田さんの『Twitter社会論 』(洋泉社)を読んだ。まだツィッターをやっていなかった。…

今週の本棚・この人この3冊

2/5毎日新聞の「今週の本棚・この人この3冊」は吉川日出男さんが選ぶ吉増剛造さんの詩集です。『黄金詩篇』(思潮社/3150円)『大病院脇に聳えたつ一本の巨樹への手紙』(中央公論社/品切れ)『表紙 omote-gami』(思潮社/5040円)難解といわれる現代詩の…

2月〜3月の気になる新刊

石牟礼道子、藤原新也『一輪の花』河出書房新社 3/- 1,680円 水俣とインドはどこで通底しているのだろう。 小野二郎/川端康雄編『ウィリアム・モリス通信』みすず書房 2/11 2,940円 そうか、大人の本棚の一冊か。 丘沢静也『下り坂では後ろ向きに 静かなスポ…

東浩紀さんの「書店文化の行方」について

2/5日経新聞日曜版「半歩遅れの読書術」で、東浩紀さんが「書店文化の行方」について書いています。東さんはいまリアル書店よりもオンライン書店を利用しているそうです。そのほうが便利だからと明快に答えています。そして、今の書店文化を次のように言いま…

つん堂棚が神保町古書モールに!

「古本ナイアガラ」のつん堂さんがなんと神保町古書モールに進出しました。これでつん堂棚が3ヶ所・・・長野・光風舎さん、西荻窪・盛林堂書房、神保町・古書モール・・・に置かれたことになります。昨年後半から一気に棚を出しました。若いので体力的には問題ない…

『【古本ナイアガラ】旅のしおり vol.1』完成!

『【古本ナイアガラ】旅のしおり vol.1』が出来ました。これから順次各所に配布されます。各所についてはブログ「古本ナイアガラな展望」に掲載されます。手に取って見て下さい。「古本ナイアガラ」のこと、大家と7人の店主のことが書いてあります。また、「…

代官山T-Site 蔦屋書店は素敵だ!

先日、代官山T-Siteに行ってきました。これが新しい蔦屋書店のカタチです。六本木もそれなりに驚きましたが、代官山は大人・・・それも中高年・・・向けの配慮がそこかしこにあり、六本木以上に驚きました。各フロアを巡っても、なにかゆったりとした心持になり、…

管啓次郎さんの本

先週からずっと管啓次郎さんの本を読み続けてます。ブログにも書きましたが、管さんの本から久しぶりに言葉の力を感じました。自分の整理のためにも、その管さんの本を一覧にしました。管さんの本へはどこから入ってもいいのですが、私の場合は『本は読めな…

世界の美しい書店20店舗ほか

澄田喜広 古本よみた屋さんがリツイートした記事 booknews [はてブ]世界の美しい書店20店舗(記事紹介) | カレントアウェアネス・ポータル dlvr.it/18lgkq #shuppan ここには素晴らしい世界の書店が掲載されています。その中に、なんと代官山の Daikanyama …

展覧会「原弘と東京国立近代美術館」2/3から開催

展覧会「原弘と東京国立近代美術館 デザインワークを通して見えてくるもの」が下記の予定で実施されます。ツィッターの情報を再録します。 趣旨:今回の展覧会では、原弘の国立近代美術館のためのポスターの仕事をまとめて紹介するとともに、戦前期の代表作…

「自ら学び、育ってこそプロ」

いま文筆家という言葉を使うのかどうか。物書きと言ったほうがわかるのでしょうか。いずれにせよ、プロからアマの方々の中に、素晴らしいエッセイストやコラムニストが数多くいます。例えば、男優の山崎努さんは読書家で、慧眼の書評家です。雑誌に優れた書…

今日借りた図書館の本

昨日図書館から予約本が届いてるというメールがありました。今日帰りに図書館によりその本を受け取ってきました。図書館は以前よりも遅くまで開くようになり、仕事帰りの人たちも気軽に立ち寄れるようになりました。これは大変便利なことです。いまその恩恵…