2月〜3月の新刊から
今週は2月〜3月の新刊が掲載されています。が、皆さんは何を見て本を購入するのでしょう。私の場合、買い方には書店に行く前の「決め買い」と書店に行っての「流し買い」があります。
前者「決め買い」をするためには新聞や雑誌、それとネット情報オを活用しています。主に新聞は朝日、日経、ときどき毎日。雑誌は週刊誌が中心ですが、「週刊文春」「週刊現代」「週刊朝日」など。雑誌は結構頑張る立ち読み派です。
ネット情報はあちこちで見ることができます。どれをどう活用するかは各自流になります。私は速報という点から、「悪漢と密偵」「注目の近刊・新刊」「文庫発売一覧(インデックス)」などを見ています。
最近思うことは、どうも好みが決まってきたのではという点。古本市や「古本ナイアガラ」などに出品しても同じ思いがします。誰しも好みがあります。それは選書や陳列に表れます。本も滞り始めるとマンネリになります。
情報や知識は常に動いていないと活性化しません。一ヶ所に止まっていては濁るばかりです。濁った水から何が生まれるか。言うまでもありません。もっと掻き混ぜろ! 壺を割れ!まさにそうだと思います。
後者の「流し買い」は書店に行って、いい本があれば購入するというもので、こればかりは出たとこ勝負です。流す場合の流しやすさと、買う場合の買いやすさが大事です。
書店については2つの話を。まずは愉しみな話からですが、神保町の東京堂書店が3月にリニューアルされます。喫茶もありということで、これは期待したい。また、残念なのは新宿のジュンク堂が3月末で撤退することになりました。よく利用していた書店なので、これはショックでした。
では、2月〜3月にかけての気になる新刊。
- 堀江敏幸 『時計まわりで迂回すること 回送電車V』 中央公論新社 3/25 1,995円
- 堀江敏幸 『振り子で言葉を探るように』 毎日新聞社 3/中 2,940円
- 吉本隆明、石川九楊 『書 文字 アジア』 筑摩書房 3/- 2,415円
- 川村二郎 『アレゴリーの織物』講談社文芸文庫 3/9 1,680円
- 大澤真幸 『近代日本思想の肖像』 講談社学術文庫 3/12 -円
- 森まゆみ 『女三人のシベリア鉄道』 集英社文庫 3/16 -円
堀江さんの本が2冊出ます。回送電車はVになりますか。順次文庫化をお願いしたい。吉本さんと石川さんの対談は初めてか。であれば面白そう。でも吉本さんをあちこち出演させるのはどうか。私は吉本さんの本を読むだけで十分です。
その他、ちょっと関心ある3冊です。いつも通り、ちょっと硬めのラインナップ。いや全く硬派ともいわれますが、本人はそう思っていません。このギャップもいまの悩みか。