2011-09-01から1ヶ月間の記事一覧

清水幾太郎さんの「批評」について

先日のブログで「清水幾太郎『私の文章作法』」を取り上げて紹介しました。いま『論文の書き方』(岩波新書)を読んでいますが、再読して改めて気づいた箇所がいくつもありました。学生時代はただ本を読破するために本を読んだりしていました。それに比べると…

古本 四谷書房の9月〜11月の予定

今年の前半は1月からブックイベントにできるかぎり参加してきました。その各地のイベントに参加して、どんなお客様が来られるのか、どんな本が売れるのか等々、いろいろ体験することができました。また、個性的な店主の皆さんとの出会い、また未見の本との出…

荒川洋治『昭和の読書』(幻戯書房)

それからもう一冊追加しておきます。これもまたいつもの「海文堂書店日記」の、これまたいつもの平野さんの記事。月曜朝礼 新刊紹介に掲載されていた本です。 荒川洋治『昭和の読書』(幻戯書房) 本書は読書エッセイ・書評で、6割が書き下ろし。取りあげる…

蜂飼耳さんの「好きなもの」

毎日新聞 2011年9月11日 東京朝刊 今週の本棚で、蜂飼耳さんが「好きなもの」を3つ挙げています。詩人としての着眼点がいいですね。その3つとは(1)断崖、(2)灯台、(3)観音崎です。ここで蜂飼さんはこの3つの関係式を記しています。それは、断崖+…

読書委員が選ぶ「震災後」の一冊

YOMIURI ONLINEの本よみうり堂で、本寄贈プロジェクトとして<読書委員が選ぶ「震災後」の一冊>を掲載していました。この「本寄贈プロジェクト」は 「本よみうり堂」では、東日本大震災後の今だからこそ読みたい本を、「3月11日の後で」のコーナーで4月…

高山文彦さんが選ぶ吉村昭さんの3冊

毎日新聞の日曜版 「今週の本棚・この人この3冊」では、高山文彦さんが吉村昭さんの著作から、次の3点を選んでいました。(1) 三陸海岸大津波(吉村昭著/文春文庫/460円)(2) 関東大震災(吉村昭著/文春文庫/570円)(3) 羆嵐(吉村昭著/新潮文庫/420円) 古本 四…

開高健『風に訊け』を読んで

先日の当ブログ「田村隆一『ぼくの人生案内』」で唐突に開高健さんのことに触れました。そのせいで? 開高さんの『風に訊け』(集英社)を読み返しました。これも読者の質問に開高さんがアドバイスをするという内容。質問自体がいい質問もあれば、珍問奇問愚問…

高円寺「大均一祭」へ

9/10〜9/11にかけて、西部古書会館で「大均一祭」が開催されています。今日9/10は全品200円、明日9/11は全品100円となります。こうした格安の古本市はまず朝一に来ることが鉄則なのですが、所用を済ませて、午後会場に行きました。すでに棚にはアキやスキが…

長野・秋のブックイベント

「つん堂@tundowの日記」の9/9「長野のこの秋のブックイベント」を読むと、この秋、長野が熱い! 確かに。9月〜10月にかけて、4つのブックイベントが開催されます。詳細はつん堂さんのブログをご覧下さい。各地のブックイベントの内容がわかります。「長野県…

海文堂書店の平野さんのこと

林さんの「daily-sumus」の「丸善跡」の中で、手書き『週刊奥の院』の画像を見つけました。海文堂書店の平野さんはウェブだけでなく、こうした手書きニュースも発行していたのです。 海文堂書店の平野さんが手書きで配布している『週刊奥の院』。これがまた…

今週末の東京古本市

「東京古本市予定表」より ■古本浪漫洲 part2期間:2011/09/06〜2011/09/10場所:新宿サブナード2丁目広場 新宿区歌舞伎町1-2-2 TEL:03-3354-6111※引き続き、古本浪漫洲 part3が9/11〜9/15に開催。 ■趣味の古書展期間:2011/09/09〜2011/09/10場所:東京古書…

田村隆一『ぼくの人生案内』

田村隆一『ぼくの人生案内』(光文社知恵の森文庫)を読みました。久しぶりの田村さんの本ですが、田村さんの写真あり、詩あり、人生案内ありと盛り沢山の内容です。田村さんの人生案内は、新宿のゴールデン街の飲み屋で、人生の先輩として、お説教をするので…

今日は古本屋めぐりの日

今日は水曜日なので、古本屋めぐりをしました。いつも通り古本屋めぐりが出来るなんて久しぶりです。ここ数週間は仕事だったり、私用だったりで、いつものような古本屋めぐりが出来ませんでした。先週、先々週と曜日がずれても、古本屋めぐりをしたので、ス…

日高普『精神の風通しのために』

毎日jp「毎日の本棚」の「今週の本棚」で、鹿島茂さんが日高普著『精神の風通しのために』を取り上げていました。かつて読んだ本は創樹社の本でしたが、出版社を見ると青土社になっていました。この点が気になったので、ネットで検索をすると、今年7月に青土…

「週刊読書人」と「BOOK asahi.com」のリニューアル

最近、「週刊読書人」と「BOOK asahi.com」のサイトが全面的にリニューアルされました。「週刊読書人」はいままでアンテナに登録していましたが、みるだけのサイトでした。しかし、この夏、大幅にリニューアルをしました。「本にかかわる全ての人に送る書評…

10月の気になる新刊文庫

「悪漢と密偵」の10月の新刊のなかから、気になる文庫を2冊紹介します。 管啓次郎 『コロンブスの犬』 河出文庫 945円 10/4 堀江敏幸 『本の音』 中公文庫 800円 10/22 管さんの著書を調べると、「コロンブスの犬 弘文堂 1989 (ラテンアメリカ・シリーズ)…

岩波書店「図書」9月号を読んで

今年も出版社のPR誌がいくつも休刊しています。休刊としても、再刊されることがほぼないので、終刊といってもいいのですが、なぜかそうではありません。これが不思議です。再刊したいという思いがそうさせるのでしょうか。そうした厳しい状況のなかで、岩波…

今日のブログから

今日もまだ台風12号が四国に、岡山に上陸のニュースが流れています。あまり速度の遅いのですが、「ゲリラ豪雨」は各地に爪跡を残し、明日には日本海に至るといいます。今日のブログめぐりから2つの記事を掲載します。1.「本の町」ブログから どうもはっきり…

柴田信『ヨキミセサカエル』

柴田信*1『ヨキミセサカエル』(日本エディタースクール出版部)を読んで、次の箇所をメモしておきます。 「人づくり」とは、時間から時間へとだだ与えられた仕事の量をこなす従来の業務形態から脱却し、個々の自主性を活かしながら、自らの仕事の質を高める…

木曜日に古本屋めぐり

どうもいつものように水曜日に古本屋めぐりをすることができません。とりわけ何かあるのではないのですが、いわゆる野暮用で、また木曜日に古本屋めぐりをすることになってしまいました。それにしても、台風12号がゆっくり北上しているせいで、晴れたり、曇…

今年の「東京名物神田古本まつり」

9/1「本の街」神田神保町オフィシャルサイト「BOOK TOWN じんぼう」では今年の「第52回 東京名物神田古本まつり開催決定!」の速報を掲載しています。詳細は同サイトをご覧下さい。【名 称】 第52回 東京名物 神田古本まつり【会 期】 2011年10月27日(木)…

9/1のブログめぐりから

8月も終わり、今日から9月です。夏の終わり、秋の始まり。このところ、過ごしやすい日が続いています。が、台風12号の影響で、あちらこちらで、局所、断続、集中豪雨。自然の猛威は相変わらずです。今日のブログの中から、気になる記事を紹介します。1. ジュ…