10月の気になる新刊文庫

悪漢と密偵」の10月の新刊のなかから、気になる文庫を2冊紹介します。

管さんの著書を調べると、「コロンブスの犬 弘文堂 1989 (ラテンアメリカ・シリーズ)」とあり、管さんの初めての著書でした。この『コロンブスの犬』とはどういう内容なのでしょう。

ネットで検索をしましたが、その内容(「BOOK」データベースより)の説明よりも、「昼なき昼、夜なき夜」のカスタマーレビューのほうがわかりやすいので引用しました。

エドゥアール・グリッサン『関係の詩学』(インスクリプト)やジル・ラプージュの『赤道地帯』(弘文堂)などの素晴らしい訳業と、近年には自身の著作も多く刊行されている氏の初期著作。20世紀後半からの越境・クレオールの思想につながる流体の思考を本書からも感じ取ることができる。
大文字の歴史に対する小さな歴史に対しての柔らかな眼差し、そして旅の中でのさまざまな思考の揺らぎが近年の著作活動でも持続している事に思い至った。

また、堀江さんの『本の音』はかつて晶文社から出ていた記憶なのですが、それが中公文庫として改めて発行されます。

「恋に悩んだ時、孤独に苛まれた時、仕事に行き詰まった時…。解決のヒントが隠れている本84冊をテーマ別に紹介。芥川賞作家が本の声に耳を澄ませ、本音で語る初めての実践的書評集」です。尚、掲載の画像は晶文社の単行本のものです。

        本の音