今日は古本屋めぐりの日

今日は水曜日なので、古本屋めぐりをしました。いつも通り古本屋めぐりが出来るなんて久しぶりです。ここ数週間は仕事だったり、私用だったりで、いつものような古本屋めぐりが出来ませんでした。

先週、先々週と曜日がずれても、古本屋めぐりをしたので、ストレスは残っていません。しかし、いつも通りであることがいかに大変なことであり、いかに大事なことであることを改めて思いました。


寡黙なる巨人            ひきこもり文化論



9月のみちくさ市、10月の一箱古本市を意識して、古本屋めぐりをしました。単行本は上記の通りなのですが、文庫がまったく拾えなかったのが予想外でした。「ブ」にも立ち寄りましたが、結果は同じでした!

本のみならず、夏枯れ? 競争激化? 不況の影響? 先行き不安? 政治の低迷? 経済の弱気? 就職難? 本当に見通りが悪い。大震災、原発、豪雨等々、あまりに「歴史的なこと」が起こり過ぎています。

そうしためぐり合わせの年もあるのでしょうが、あまりにも残酷、しかも無残です。自然が傍若無人に暴れ廻り、人間はその後追いを強いられています。しかし、それでも諦めない辛抱強さ。これが何にも変えがたいわれわれの力です。

閑話休題。 古本の話に。

上記一覧のなかで※印のついている本を古本市に出品予定の本です。その中に、三國さんの本がありますが、これはよく売れる本です。また、多田さんの本はぜひ読んでもらいたい一冊です。

今回安部公房さんの本を購入しました。今年出版の 安部ねり安部公房伝』 (新潮社)の書評を読んで、再び安部さんに興味を持ちました。最近あまり取り上げる人もいなくなりました。が、改めて読み直したいと思います。

篠沢さんの本は1ではなく2です。1もあったのですが、売れてしまいました。こういう本はフランス文学に興味のある人が対象になります。( 読む人がいるのでしょうか? )

芳賀さんの本は古本屋で初めて手にしました。これは直感で選んだ本。次のような内容です。

18世紀の平賀源内や司馬江漢に始まるオランダ系洋風画の系譜は、高橋由一の『鮭』や『花魁』において、一挙に雄渾な迫真美の高みに達した。森鴎外と原田直次郎、夏目漱石と浅井忠、そして岸田劉生まで、近代日本勃興期の絵画と文学の親密な相互作用を、比較文化史の視点から描く。大仏次郎賞受賞。


            絵画の領分―近代日本比較文化史研究 (朝日選書)