勝見明『石ころをダイヤに変える「キュレーション」の力』

BOOK asahi.comの「朝日の書評」から。

新聞の日曜版を読んでいて・・・いまはネットでも見ることができますが・・・その書評を読むだけで、その本の内容がわかり、買う前に読了・・・そんな書評があるのです。

読者としてはたいへんな便利な書評(というか要約ですが)はありません。しかし著者にしたら、これは断固書評でないと言います。当然といえば当然。

書評は本の内容を読・解・評して、読者を買う方向に誘うことになるのですが、それが解する、評する段階で終わり、買う段階には至っていません。

その本とは勝見明『石ころをダイヤに変える「キュレーション」の力』(潮出版社)。この書評=要約が実に明解! 過ぎたるは・・・なのですが、まずは一読下さい。

 「キュレーション」は美術館や博物館で企画や展示を担当する専門職の「キュレーター」に由来する言葉。著者は、モノや情報が飽和状態になっているビジネスの世界でも、キュレーターのように(1)既存の意味を問い直して再定義し(2)要素を選択して絞り込み、結びつけて編集し(3)新しい意味、文脈、価値を生成する―ことが求められていると説く。
 実例として、米アップルやセブン−イレブンの戦略、ノンアルコールビールキリンフリー」などの成功を挙げる。キュレーションは単なるモノづくりでなく、作り手と消費者が双方向で新たな価値を「共創」する「コトづくり」であるとの視点に今日性を感じる。

そういえば、佐々木 俊尚 『キュレーションの時代 「つながり」の情報革命が始まる』 (ちくま新書) もまだ未読でした。

石ころをダイヤに変える「キュレーション」の力          キュレーションの時代 「つながり」の情報革命が始まる (ちくま新書)