クラフト・エヴィング商會『おかしな本棚』#4

このクラフト・エヴィング商會『おかしな本棚』は不思議な本です。

この本について、4回も取り上げるとは思ってもみませんでした。しかし、いつも本棚の写真を見て、その棚についての文章を読むと、切りがなくいろいろな思いが浮かびます。

この本は、予想以上に、感じる力を、考える力を、想像する力を刺激します。そしていつの間にか、見ながら、読みながら、気づいたら、クラフト・エヴィング商會の本の世界を遊歩しています。

はじめからつながりが明示されているわけではありません。歩きながら、まず何かと何かとのつながりを探します。そして何かと何かと何かと・・・・・、その何かがどんどん増殖していきます。

第一の指令、見えない文脈を探せ!

あっちこっちへ、行きつ戻りつ、右往左往しながら、相手との均衡点をみつける。そのために歩き、走り、飛び廻ります。まずつながりを見つけること。見つからなければ、自らつながりを創ること。

そうしてどんどん進むうちに、夢か現か? クラフト・エヴィング商會の世界なのか、自分の世界なのか。つながり、まじわり、いきかう ・・・・・ 。これはあれ、あれはこれ、わたしはあなた、あなたはわたし・・・・・ 。

これがつながりの浮動点か。浮動しながら、均衡し、均衡しながら、浮動する。この点は決して固定しません。

次の指令、浮動点を固定せよ!

クラフト・エヴィング商會はいつの間にか読者の心に侵入し、指示を出し、読者を装い行動したのか。逆に読者が著者に侵入し ・・・・・ 。初めから著者と読者の均衡点はあったのかなかったのか。

どっちがどっち

実行の遅れは著者のせいか、読者のせいか。Emergency が点滅しています。

おかしな本棚