加藤典洋『大きな字で書くこと』(岩波書店)

私は七〇歳になった。「大きな字で書くこと」は二年前からの連載だが、本紙のコラムを「水たまりの大きさで」という題にしたのも、同じ自覚と願いによる。もうものごとを、手で抱えられる、また、足でひょいと跳び越すことのできる、「水たまりの大きさで」考える態度を身につけたい、と思った。p139

大きな字で書くこと

大きな字で書くこと