内堀弘さん、もっと古書エッセイを

高橋輝次産の『古本が古本を呼ぶ』(青弓社)を読んでいて、まさにわが意を得たりの箇所がありましたので引用します。

古本屋の仕事はおもしろい!
内堀弘石神井書林日録』(晶文社、2001年)

読んでいて気持がいいのは、昨今、古本も売れないという嘆き節が業界のあちこちで聞かれるなかで、心底、古本屋の仕事が好きでおもしろいという著者の思いがよく伝わっくることだ。だから、入札で買えなかった本はいつまでも気になる、しつこい性だと言いながら、この仕事をいつまでも続けたいと願っている。文才のある著者にはもっとどんどん、古書エッセイと書いてほしいものである。p212

「心底、古本屋の仕事が好きでおもしろいという著者の思い」。この「心底」なのです。そして私も内堀さんにはもっとエッセイを書いてもらいたいと思っています。何か連載を書いていたような・・・・・。

[1/25追記]つん道さんからツイートで教えられました。内堀さんの連載「予感の本棚」は紀伊國屋書店のPR誌「スクリプタ」に掲載されています。もうすでに5年以上の継続ですが、まだ単行本にはならないようです。

坪内祐三のベスト3(『本の雑誌』)
《2008年度私のベスト3》


富士さんとわたし―手紙を読む      ボン書店の幻―モダニズム出版社の光と影 (ちくま文庫)      おかしな時代