長田弘さんの詩集『詩の樹の下で』

1/11の「本よみうり堂」で、長田弘さんの詩集『詩の樹の下で』のことを取り上げていました。「人は木に及ばない」という見出しから、読みすすめていくと、

妻を亡くし、現在は一人で暮らす。昨年の3月11日は、消化器系の病気を患って入院後、自宅に荷物を取りに帰っていた。その後、再入院して11時間の大手術を受けた。

といいます。全く知りませんでした。

そして次のように書いています。

約2万人の死者、行方不明者が出たのに、自分一人のために5人の医者が診てくれた。生死について考えさせられました。

人の生死について深く、考えさせられます。私の死、近親の死、人の死。それでも人は生きて行く。詩人はいまを大切に生きること、一日に輝かしい意味を見出すこと、一日が必要十分な一日であることが大切だといいます。

詩の樹の下で      われら新鮮な旅人――definitive edition      世界は一冊の本 [definitive edition]
 
左から『詩の樹の下で』『われら新鮮な旅人』『世界は一冊の本』
(3冊とも、みすず書房)