ウェブサイト「WEB RONZA」より

評論家 鷲尾賢也さんがニュースを読み解くウェブサイト「WEB RONZA」で「問題が多すぎた出版界の一年」と題して次のように書いています。

年末になると、昔は書店が活気づいたものだった。という一文から、今年の出版界を振り返っています。確かにいろいろあった一年でした。それをまとめると、次のような一年でした。

今年も雑誌の売り上げの凋落傾向は止まらない。広告収入の下落も言うまでもない。雑誌に比べ書籍は横ばい。しかし、発行点数は相変わらず多い。鳴り物入り電子書籍も、さほどの進展はないようだ。

鷲尾さんは今年の各賞が印象に残らない。熱意のある選出が行われていないといいます。出版業界の現状をこう言います。

書評も含めて真剣に立ち向かうことが今ほど本に求められている時はない。これはおもしろい、いいものだという本気な呼びかけや意見がなく、適当なことでお茶を濁していると信頼を失う。出版は崖っぷちにある。

現状を理解し、真剣に立ち向かうことを強く求めています。出版はずっと崖っぷちで踏ん張ってきました。これからも瀬戸際の頑張りが続きます。

【鷲尾賢也さんの本】

編集とはどのような仕事なのか―企画発想から人間交際まで      編集とは何か     わたしの戦後出版史
 
 

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