高原書店はすごい古本屋です

ブログ「西荻ブックマーク」のつぶやきを読んで、先日の「夜の西荻ブックマーク」で話題になったことを思い出しました。それは中央沿線の古本屋に高原書店出身者が多いということ。

あの人も、この人もと何人も名前が挙がりました。聞いてるだけでも軽く片手を越しました。高原書店で修業をし、独立をし、古本屋を開業した人が想像以上に多くいました。

今回第55回の西荻ブックマークで吉祥寺のよみた屋さんの澄田さんが講演をします。聞き手は古書音羽館の広瀬さんです。澄田さんも広瀬さんも、ともに高原書店の出身者です。

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2011年10月23日(日)
古本屋のなりかた教えます
〜シリーズ古本屋に聞く〜 第1回
出演:澄田喜広(よみた屋店主)
会場:ビリヤード山崎2階
開場:16:30/開演:17:00
料金:1500円
定員:50名 要予約

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高原書店・・・そう、あの三浦しをんさんも働いていた・・・はいい人材を育成・輩出しているのです。その方々がまた次の世代を育成していく。澄田さんが下北沢のほん吉さんを育てたように。

nbookmark RT @sumida01: ぼくは高原坦に仕事を教わったことはない。いや、教わったかもしれないが、その時は憶えなかった。見て盗んだことだけがぼくの糧になっている。ぼくの仕事も、教えなかった奴が教えなかった事を盗んでいくようだ。

澄田さんのつぶやきを読む限りでは、見て盗んだことだけが糧になっているそうです。高原書店はそういう場であったのです。そうした空気のなかで、育つものは育っていく。

そして高原書店前社長故高原担名言もいいですね。なるほどと思います。が、これが実に難しい。

nbookmark RT @sumida01: 高原書店前社長故高原担名言。古本の値段は高くつけてはいけない。売れるかもしれないが、買った人はチクショウと思いながら買うだろう。お客さんに、買ってよかったと思われる値段をつけるようにしろ。

本の入れ、選び、売りのなかで、一番大事なのは値付けです。いい本に「買ってよかったと思われる」値付けをする。その労苦を惜しむな!と言っているようです。

改めて、高原書店のすごさを実感しました。そこは何も教えない古本屋養成学校であり、買ってよかったと思われる値段で売る老舗の古本屋でした。

奈良美智 全作品集 1984-2010 Yoshitomo Nara: The Complete Works