「超実践 読書術」 3

第3回は「読書の基点になる“ハブ本”10冊」。ではこの「ハブ本」とは何か。

あるテーマに関心を持ったら、そのテーマ全体を大まかに見渡せるような本を手に取ってみることだ。そうした本のことを、ここでは「ハブ本」と呼んでみよう。

その ハブ本は

ハブ空港がそこから様々な他の空港へ行き交うように、ハブ本もその1冊を起点として、多くの本へと進展していく。またハブ空港は他の空港よりも大勢の人が利用するように、ハブ本もそのテーマに関心を抱く人の多くに読まれていること

が条件となります。

そこで日経ビジネス アソシエ 斎藤 哲也さんが読書の基点となるハブ本10冊を紹介しています。

キー
ワード
  著者        書 名  出版社    価格 
経営戦略 楠木 建  ストーリーとしての競争戦略  東洋経済新報社  2940円
サブカルチャー 宇野常寛  ゼロ年代の想像力  早川書房  1890円
世界経済 猪木武徳  戦後世界経済史─自由と平等の視点から 中公新書  987円
政治思想 浅羽通明  『教養としてのロースクール小論文(上・地球の論点下)』  早稲田経営出版 上1680円 下1260円
環境問題 スチュアート・ブランド  地球の論点  英治出版  2310円
文学 池澤夏樹  完全版 池澤夏樹の世界文学リミックス  河出書房新社  2940円
人類学 ジャレド・ダイアモンド  『銃・病原菌・鉄(上・下)』  草思社 各1995円
ジャーナリズム 武田 徹  原発報道とメディア  講談社現代新書  798円
ウェブ社会 濱野智史  アーキテクチャの生態系─情報環境はいかに設計されてきたか  NTT出版  1995円
知の横断 山形浩生 訳者解説─新教養主義宣言リターンズ バジリコ  1680円

本のジャンルはさまざまですが、「ハブ本」として関心のある本から読んでみるのも秋の読書。さて、どのキーワードで検索しましょうか。

ストーリーとしての競争戦略 ―優れた戦略の条件 (Hitotsubashi Business Review Books)      ゼロ年代の想像力        戦後世界経済史―自由と平等の視点から (中公新書)
 
 
教養としてのロースクール小論文〈上〉自己責任と資本制       教養としてのロースクール小論文〈下〉正義と実力と「世間」       地球の論点 ―― 現実的な環境主義者のマニフェスト
 
 
完全版 池澤夏樹の世界文学リミックス      銃・病原菌・鉄〈上巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎      銃・病原菌・鉄〈下巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎
 
 
原発報道とメディア (講談社現代新書)      アーキテクチャの生態系――情報環境はいかに設計されてきたか      訳者解説 -新教養主義宣言リターンズ- (木星叢書)