原田芳雄さんの告別式

19日に肺炎のため、71歳で亡くなった原田芳雄さんの告別式が本日青山葬儀所にて、関係者やファン1300人が参列し行われました。昼、そして夜のニュースでも取上げられました。

メディア各社は原田さんのことを個性派俳優、アウトロー俳優、そして「怪優」とまでいうメディアもありました。賛辞か冗談か。( まあ、賛辞としておこうよ。)どう名づけようが、それによって原田さんの存在が揺らぐわけではありません。

しかし「怪優」とは何という愚鈍な表現なのでしょう。原田さんの映画を一本でも観ているのでしょうか。メディアのニュースバリューなんて、たかが知れていますね。すべてが通り一遍の金太郎飴! 変わりませんね。( そんなもんだよ。気にするな。)

それから弔問客の中に、鈴木清順監督の姿を発見。車椅子に乗って会場に向かっていました。みんなそういう歳になってしまった。当たり前といえば当たり前なのですが。そう考えると、自然の摂理にも順番があるのでしょうか。( 監督、がんばって、生きてよ。)

友人 石橋蓮司さんが弔辞で言っていたように、まだ日本映画界は原田芳雄を必要としていた。( 弔辞、上手くないな。でも、上等だよ。ありがとよ。)私もそう思います。しかし、運命には逆らえない。人はそれぞれの生を全うするしかありません。原田さん、本当にお疲れ様でした。

「終」

再び合掌。