川本三郎『マイ・バック・ページ』

川本三郎さん原作の映画「マイ・バック・ページ」が今週28日から公開されます。その原作を読んでみようと思い、探したのですが、行方不明。自ら捜索をして、本棚の奥*1で発見!よくぞ、こんなところに、と感心しました。

あったからよかったものの、これがなかったら? 最近年に一度本の整理をしているのですが、それでも見つからない本 ・・・ おそらく古本市に出したり、古本屋へ持込んだり、「ブ」に売ったりしているはず ・・・ が必ずあります。

それはもう仕方がないと諦め、再度購入します。そして数日後、いや数ヶ月後、その本のことなんか忘れたころにひょっこり出てきたり ・・・ なんとも気まぐれな本 ・・・ これでまたダブりになってしまいます。

マイ・バック・ページ』もダブり本でした。1冊は一箱古本市で売りましたが、もう1冊は整理した際に、本棚の奥に紛れ込んだと思います。とにかく、見つかったことで一段落。

今回の映画をきっかけに、川本三郎さんの本をまとめています。当然すべてではありませんが、かなりの数を持っています。まったくの不精ものですから、こうした契機(きっかけ)でもないと、何もやりません。

整理がついたら、少しまとめて川本さんの本を読みたいと思っています。そしてその周辺の方々の本も。まず、映画を見る前に『マイ・バック・ページ』を読みたいと思っています。

川本三郎による同名ノンフィクション小説を基に、1960年代後半という激動の時代に2人の青年が出会い、理想と現実の狭間で揺れ動く姿を描く社会派青春ドラマ。妻夫木聡がジャーリストを松山ケンイチが革命家に扮して初共演。『リンダ リンダ リンダ』の山下敦弘監督が、革命熱の強まる時代を生きた人間の強さと脆さを映し出す。


マイ・バック・ページ - ある60年代の物語        
 
左:平凡社   右:河出書房新社*2



[ 5/26朝 追記 ]

川本さんの河出書房新社版『マイ・バック・ページ』には帯がついていました。昨日その帯文を読んで、ブログに掲載しようか躊躇しました。今日になって、なぜか掲載したくなりました。そのなぜをどうも上手く説明が出来ません。帯文を読めばわかってもらえるかもしれません。

「一九六九年、私は週刊誌の記者になった。まだ二十五歳だった」。
ベトナム戦争バリケード、デモ、ストーンズCCR、そして死者たち。あの時代が「私」をつき動かし、激動する東京とある政治的事件に遭遇させる。長い沈黙を破って語りだされる60年代へのレクイエム。

*1:<本棚にはおしなべて「奥」というものがあり、これは要するに本棚の奥行きと書物の奥行きの差が生んだ悲劇である。いや、喜劇である。>クラフト・エヴィング商會『おかしな本棚』朝日新聞出版 p50

*2:川本三郎『マイ・バック・ページ』は平凡社から発行されています。私の手元にある本は河出書房新社のものです。文庫も河出文庫で出ていますが、これを見つけるのは難しい。