今週の本棚・この人この3冊

5/8(日)の毎日新聞今週の本棚・この人この3冊」では、今野勉さんが次のように前置きをして、金子みすゞに関しての3冊を紹介しています。

3・11大震災以後のテレビでの公共広告で、金子みすゞの童謡詩が繰り返し放送されたのが契機となって、何度目かのみすゞブームになっているようだが、本欄の企画は震災以前に決まっていたことをあらかじめお断りしておく。

金子みすゞさんの3冊】
   筆 者       書 名   出版社  価 格
島田陽子 金子みすゞへの旅 編集工房ノア   1835円
寺田操 都市文学と少女たち
尾崎翠金子みすゞ林芙美子を歩く
白地社  2310円
文藝別冊 増補新版 金子みすゞ ― 魂の詩人 河出書房新社  1260円


増補新版 金子みすゞ---魂の詩人 (文藝別冊)



金子みすゞさんの3冊」は本人の作品ではないのですが、1冊ずつどうして選んだのかというコメントが書いてあります。そして読んでなるほどと納得させられる行き届いた書評だと思います。どうぞ、一読を。

それにしても、ACの広告は震災後、被災地の映像とともに私たちの脳裏に繰り返し刷り込まれました。こういう事態が初めての体験でしたので、これもまた「衝撃的」だったと言えるでしょう。