今週の本棚・この人この3冊

今日の毎日新聞「今週の本棚・この人この3冊」は服部龍二さんが選ぶ石原莞爾さんの3冊です。

石原莞爾さんの3冊】
    書 名     出版社  価 格
終戦争論 中央公論新社
中公文庫BIBLIO20世紀
 580円
戦争史大観 中央公論新社
中公文庫BIBLIO
 760円
石原莞爾資料
戦争史論篇・国防論策篇
角田順編/原書房 各7875円

選者曰く、<中国やアメリカとの関係で対応を誤り、敗戦という大きな対価を支払った歴史から、我々はどこまで教訓を学んだであろうか。> 

歴史の教訓をどう学んだか。これはいつも繰り返される言葉です。震災についての教訓をどう学んだのかということにもつながります。

今回の震災でも、企業、団体、個人等が激励のメッセージを送っています。TVCMも企業広告が増え始めました。

そのなかで、タレントの方々が、「上を向いて歩こう」を歌うTVCMがあります。それぞれの思いが歌にこもっていて、気持ちが伝わるCMになっています。

しかし、それを見た数日後、宮城の被災地にいるおばあさんのインタヴューを聞き、何も言えなくなりました。それは「前向いて歩くしかない。」というひと言。

上を向いて歩いていたら、瓦礫で転んだり、道を迷ったり、危険です。上を向くことよりも、しっかり前を向くこと。しっかり歩いていくこと。これが大事です。

この言葉は深い沈黙の中から、私たちに大いなるメッセージを送っています。これが地の声、人の言葉です。