日曜日の読書欄から

日曜日の愉しみはなんといっても読書欄です。朝日新聞の読書欄の担当が佐久間文子さんから鈴木京一さんに変わりました。

そこで、鈴木さんからのひと言。

<ネット書店では利用者の買い物傾向から自動的に「おすすめ」が示され、ネット上のコメントでも本が売れる時代です。出版不況とはうらはらに、「おすすめ」する人や機能は増えているといえるでしょう。私自身も本を知る手がかりは昔と比べて増えました。そんな時代に、「おすすめ」の元祖、新聞書評はどんな役割を果たせるのか、考えていきたいと思っています。>

そうですね。まさに「おすすめ」の元祖は新聞書評です。これから、どういう「おすすめ」をしてくれるのか、期待の芽が膨らみます。新任のコメントはいつも、さわやかで、すがすがしい余韻を残します。

今回は朝日新聞ではなく、日経新聞の読書欄の「あとがきのあと」より、気になった1冊を紹介します。

ご承知の通り、長友さんは 黒田征太郎さんとK2を設立、グラフィックデザイナーとしてスタートしました。K2では、黒田さんの動と長友さんの静とも言われていました。

長友さんも無類の本好きで、趣味は書店巡りで、優れた装丁の本を見つけると購入せずにいられないといいます。<装丁のいい本は内容もいい>が持論です。本をもっともっと楽しもう!というのがこの本の動機だそうです。

この本、自分の気に入った装丁の書籍80点を紹介するという、長友版「装丁列伝」です。

装丁問答 (朝日新書)