12/22「ブ」横浜ビブレ店 オープン

「読書で日暮らし」の12/23「横浜駅に「ブ」がオープン」の記事を読みました。「ブ」へはオープン初日に行くこと! これは何度も体験していることですが、それぞれ事情があり、行けない場合が多々あります。

横浜ビブレ店のオープンは12/22(水)ですから、ウィークデイです。Tsubuteさんが行ったのが、<開店二日目なので、セドリにすっかりやられたあとの最悪のコンディション>の日でした。

さらに、<じっくり廻ってみたが、やはり、買えそうな本はわずかであった。そのわずかな本も、買うかどうかを迷うありさまである>ということはあとは押して知るべしでしょう。

私も「ブ」のオープン初日に行ったことがありますが、ちょうどバーゲン初日と同じ状況と言えばいいのでしょうか。必死の形相で猪突猛進、他人の迷惑を完全に無視し、自分の欲望を最優先する、凄まじい戦いが展開されます。

「ブ」もオープン記念でいい本を揃えています。なおさらエキサイトし、死闘?を行うのです。ひとりでカゴを2つも3つも確保し、コーナーを廻ります。また、グループでコーナー分けをして本を購入したりしています。

オープン初日はそのくらいのパワーがないと、いい本が手に入りません。見得も外聞もプライドもなく、我を捨てる覚悟がないと、十分な満足は得られないのでしょう。しかし、見たい光景ではありません。

そこでTsubuteさんは鶴見俊輔著『文章心得帖』(潮文庫)を購入しています。そして鶴見さんのよい文章の条件を挙げています。

<文章の理想には三つの条件があるという。第一は誠実さ、第二は明晰さ、第三はわかりやすさ。これは、堺利彦が『文章速達法』で述べていたことと符合する>

これはまさに王道です。鶴見さんの文章もこの3条件を十分満たしていると思います。さらに書評の本質を次のように言います。

鶴見俊輔は、内藤湖南の言葉を何度も引いている。曰く「其の書の特質を標出すること」。>

これまた然り。真理は単純にして明快。そう言えます。これをどれだけ熟練熟達できるかということになります。

例えば、ジュンク堂書店がトップページで取り上げているG.ポリア『いかにして問題をとくか』(丸善) も同様です。この本は1954(昭和29)年に初版が刊行され、現行の11版は累計10万部以上の売上を誇るロングセラーだそうです。

この本は数学の問題を解く際の考え方の本で、答えに至るプロセスを教授してくれます。そのプロセスは4つの過程に集約できると言います。

1 問題を理解しなければならない
2 データと未知のものとの関連を探し、問題解決の計画を作る
3 計画を実行する
4 得られた答えを検討せよ

この思考方法は<数学の問題だけでなく普遍的な問題の解決にも活用でき、新しいことを見つけ出す全ての人に役立つもの>だとも言います。

まず基本を覚え、それを繰り返し行い、PDC (Plan−Do−Check) 思考ができるようになるのです。Practice makes Perfect.

        いかにして問題をとくか