水曜日は古本日和

ということで、水曜日。古本の日です。

今日は天気もよく、古本日和です。今日の行き先は神保町界隈。表・裏と通りを行ったり来たり。表ばかりではだめ。裏もあります、神保町。

本探しの冒険は何かありそうな、なさそうな、期待と不安が交錯、奥へ奥へと進みます。探せば何かが出てきます。さて鬼が出るか蛇が出るか。

いつもの古本屋から、新しい古本屋をめざします。新しい酒は新しい皮袋に。道は私の後にできる。

神保町を究める、なんておこがましい。自らの未熟さを知れとは親父さんの言葉。しかと心に刻み、書物の森へ、いざ!

こんな勢いで古本屋めぐりをしたのですが、何ともこの成果? 少々どころでなく、だいぶ苦しい結果となりました。

こう並ぶと、「ちくま日本文学全集」全50巻をひと通り取り揃えてみたい気がします。一冊50円(100円)としても、50冊で2500円(5000円)。これは買いでしょう。全集も安くなっています。このくらいにならないだろうか。

また、茨木のり子さんの詩集は本の中に埋もれているところを発見しました。よし!なのですが、これも我慢して探した結果です。最終的には、探し集める力はこの我慢力だと思います。

帰りに東京堂書店に立ち寄ると、後藤正治著『清冽―詩人茨木のり子の肖像 』を見つけました。「清冽」という題名ですが、まさに茨木のり子さんに相応しい言葉です。

倚りかからず (ちくま文庫)     清冽―詩人茨木のり子の肖像     寸志