これはいいブログ!

ブログめぐりをしていて、これはいいというブログに出会います。すると、そのことを知ってもらいたくなります。これは自然な気持ですが、それにぜひという思いが加わります。となると、そのブログを取り上げるしかありません。

題して、「これはいいブログ!」。今回取り上げたブログは2つ。

ひとつは朝日新聞 日曜版の読書欄に連載されるようになった、中野翠さんの「on reading / 本を開けば」( asahi.com>エンタメ>BOOK>on reading 本を開けば) これは明日で4回目の連載になります。初回から読んでいて、<文庫本を手に目的のある散歩>に同行しています。

これが愉しい。中野さんの紹介する場所と文庫と私想が重なり、なんともいい散になります。月島から始まり、東京各地をめぐる(おそらくその予定)散歩なのですが、ずっとこの連載が続いて、東京各地を紹介してもらいたいと思いました。

さて、明日は、どんな文庫を携えて、どこへ行くのでしょう。愉しみがまた先送りされます。待つも愉しみのうち。

中野翠さんの2010年の本]


ごきげん タコ手帖        アメーバのように。私の本棚 (ちくま文庫)



もうひとつは、すでに当ブログでも紹介しました、恵文社一乗寺店の店長 堀部篤史さんのブログ「何を読んでも何かを思い出す」です。このブログは不定期に掲載されますが、更新されると、はてなのアンテナがキャッチし、すぐ読みます。

この店長ブログに掲載されている本は初めて知る本ばかりです。「喜ばしき驚き」です。堀部的視点といったら、あまりにも単純すぎますかもしれません。が、店長の記事を読んでいると、その本への関心が高まるのはなぜでしょう。

店長にとって、これはいい本で、こういう面白さがあって、ここがいいということを伝えたいのだと思います。その思いが強ければ強いほど、読む人がその記事に本への求心力を感じるのでしょう。

堀部店長の『本を開いて、あの頃へ 』(ミル・ブックス)*1を読んだときも、同じ感想を持ちました。

[堀部篤人さんの本]


本を開いて、あの頃へ     コーヒーテーブル・ブックス ビジュアル・ブックの楽しみ方23通り     本屋さんの仕事 太陽レクチャー・ブック005


そうした求心力のある本のブログを、ブログの記事を読んだならば、これからも紹介したいと思います。

尚、堀部店長は現在「Lmaga.jp」で「ここだけの店、ここだけの話」を連載中です。


*1:村上春樹からポール・オースター、『孤独のグルメ』に藤子不二雄まで、幅広いジャンルの本や雑誌を日々読みながらちょっと寄り道して考えたことを綴った読書エッセイ24本。本を開けばよみがえる、インターネットも携帯電話もなかった頃の記憶。敷居は低く奥行きは深い、読書愛に満ち満ちた1冊です。>