2010-12-08 永井荷風『あめりか物語』より 唯だ行かんが為めに行かんとするものこそ、真個(まこと)の旅人なれ。心は気球の如くに軽く、身は悪運の手より逃れ得ず、如何なる故とも知らずして、常に唯だ、行かん哉、行かん哉と叫ぶ。(旅−ボードレール) 永井荷風『あめりか物語』(新潮文庫) → 古本 四谷書房 【2010年東京古本市予定表】