年末年始買いたい文庫
12月に入り、寒い日が続いていましたが、今日は朝大雨、突風で始まりました。この時期、あまりない荒れた天気でした。それが続くと思ったら、もう昼には青空! そして気温もどんどん上がり、暑いという陽気でした。
<やがて、師走というのに夏のおわりのような正午がきた。>(「空にパラフィン」の「黄色い日々」より)
月初なので、各出版社のPR誌が各書店に配布され、各書店はそれを店頭に並べます。今日は新宿に立ち寄り、書店に行き、PR誌4冊もらってきました。まだもらえたのですが、読みたい記事のあるものに限定しないと、切りがありません。
それがこの4誌です。
あと、朝日新聞社の「一冊の本」、新潮社の「波」、講談社の「本」ぐらいはほしいと思いました。そうみすず書房の「みすず」もいいのですが、残念ながらフリーでなく有料?のようです。*1
この上位3誌が今のところマイベスト3です。歴史と伝統を感じる「図書」、かつての「展望」を思い出させる「ちくま」は必読誌です。「展望」はかつて筑摩書房が出版していた月刊誌です。*2
「図書」12月号を見ていると、岩波文庫からでいい海外本が出版されます。本来日本の作家に限定して購入していますが、今回ばかりは別です。それだけ読んでみたい3冊です。ぜひその手元に置いておきたい文庫です。
『迷宮としての世界』はこの2巻で完結です。年末年始の休暇中に、この2冊は読んでみたいと思っています。それには丁度いい本ではないでしょうか。少し硬すぎるかもしれませんが、訳者もいい、内容もいい文庫です。
松岡正剛さんは『松岡正剛の千夜千冊』でこの本を取り上げ、< 簡素ながら、やっとホッケを紹介することができた。ぜひ『文学におけるマニエリム』上下(現代思潮社)とともに耽読されたい。>と記しています。
さらに、もう一冊の文庫を見つけて、ひとり悦に入っています。この文庫はすでにちくま学芸文庫として出版されていましたが、ほぼ絶版状態です。amazonで見ても、中古本で5700円よりです。これでは手が出ない。
今年の年末年始、この岩波文庫を購入します。山口昌男さんの『内田魯庵山脈 −〈失われた日本人〉発掘』(岩波現代文庫)の上下を含めると、〆て5冊、すべて岩波書店の本になりました。