グーグル電子書籍サービスを米国で年内に開始

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グーグルのアメリカでの電子書籍サービスを年内に開始することを発表しました。そのサービスは「グーグル・エディション」、そこで電子書籍をオンライン販売します。

気になるのはアメリカ以外でのサービスの開始時期? グーグルによると、来年3月までにサービスを開始するそうです。但し、日本での販売も予定されていますが、その時期がまだ未定だといいます。

電子書籍オンライン販売が、なにか勢いがついたというか、その動向が加速していています。グーグルの動きを見ていると、ビジネスはスピードだということを実感します。

ネット上でも、いろいろ問題があるにもかかわらず、その問題に果敢に取り組み、新しいモデルを作り、仮説検証を繰り返しています。こうしたアメリカの進取の姿勢は見習うべきです。

世界の情勢が刻々変わっています。その情況に合わせて、というよりも、そのスピードに合わせて動けばいいのですが、これができない。国内問題、海外問題ともに状況に合わせることさえできていないように思います。

国全体がマイナスのスパイラルに陥っています。全体がどんどん保守化し、安定を優先に求め、時代の前景から後退りしている。どうしてもそんな風に見えてしまいます。

世界に攻勢をかけるなら、自分のパワーを全開にして、競争すればいいのです。世界のスピードに付いていけないのなら、自分なりのスピードを見つければいいのです。その方向づけが曖昧な気がします。

まずはこの点しっかり腰を据えることから始まります。世界は優柔不断を望んでいません。これは電子書籍だけの問題ではなく、いまの世界、日本、自分の問題です。

内田魯庵山脈(上)――〈失われた日本人〉発掘 (岩波現代文庫)        魯庵随筆 読書放浪 (東洋文庫)



※今月16日に『内田魯庵山脈(下)−〈失われた日本人〉発掘』(岩波現代文庫)が発売され、全二冊完結します。これを読んだら、次に『魯庵随筆 読書放浪』(東洋文庫)をお読み下さい。この随筆の中で、やはり読書についての随筆が印象に残っています。