水曜日は古本屋めぐり

そういえば、今日は水曜日。水曜日が古本屋めぐりの日ということをすっかり忘れていました。ブログにもこのタイトルは久しい。そう言いながら、今年ももう12月、師走に入り、なにかとばたばた、あわあわと。

今回は神保町を中心に見て廻りました。あの巌松堂(正式には巌松堂図書)が閉店というビックニュースがありました。が、一方では小さな古本屋さんが増えているともいいます。規模を求めず、適度にであれば、可能なのか。

今日は目立った成果というと、虫明亜呂無さんの本でしょうか。いままで虫明さんの本 ちくま文庫版 を探していましたが、どうしても見つかりませんでした。しかし、単行本に切替えて探してみると、虫明亜呂無の本3『時さえ忘れて』(筑摩書房)をすぐ手に入れることができました。

この際なので、虫明亜呂無の本1『肉体への憎しみ』(筑摩書房)と2『野を駆ける光』(筑摩書房)も一気に手に入れようと思いましたが、その時は必ず見つかることを信じて、その思いを断念しました。

もう何年がかりなのでしょうか。古本屋めぐりをする際には、必ずこの2冊を気にかけ棚を見ていました。今日何と虫明亜呂無の本の2と3を見つけました。長らくお待たせの2冊でした。3はダブルですが、買っておきました。

あと残るは虫明亜呂無の本1のみです。これが手に入ると、全巻揃うことになります。蒐集家の飽くなき欲望は自分の自己満足という到達点をめざします。その頂点に立つと、やった!という自己実現の達成感を味わうことができます。

そのために、すぐに買うことができるという安易な道を選ばずに、じっと耐えて待ち続けること、探し続けることが必要になります。そうして忍耐の時期が長ければ長いほど、その満足度が深いのです。

[本日の購入本]


肉体への憎しみ (ちくま文庫)     野を駈ける光 (ちくま文庫)     時さえ忘れて (ちくま文庫)

本当はこれがほしかった!