雨の日、気になること

台風接近、一日雨降りで身動きが取れない。こういう日は観念して、本を読む、音楽を聴く、PVを観る、ネット巡りをするなど、好きなことをして過ごしました。

この雨では神田古本まつりの客足も遠のく。同時開催の神保町ブックフェスティバルはすでにお知らせした通り、雨のため土曜日は中止になりました。明日、台風が通過し、雨が上がるようです。

今日は古本市が各地で開催され、どこも同じ状況でしょう。生活用品を取り扱う一般小売の最大の敵は競合店でなく天候です。天候ばかりはこちらがどうにかできるものではありません。

神田古本まつりのHPによると、10月23日から映画「森崎書店の日々」が神保町シアターを皮切りに全国順次公開されています。当初映画より本でしたので、それほど関心がありませんでした。

しかし、今日その映画のPVを見て、来週この映画を観に行きたいと思いました。神保町の古本屋さんが舞台の物語で、普通の日常が静かに流れる、いい雰囲気の映画です。

今日雨でなかったら、PVを観たかどうか、こういう気持になったかどうか。そう考えると、唯一、雨の効用といえばいいのでしょうか。雨の日、悪いことばかりじゃありません。

また、ブログ巡りをしていると、いつもの新刊案内「悪漢と密偵」で、11月の気になる新刊を見つけました。

[セイゴオ語録1]
博覧強気の知識で膨大なジャンルに縦横無尽に挑み、日本文化を最前線で牽引する松岡正剛。「人としての臨界値の突き抜け方」を自らの言葉で明かす、待望の松岡語録集。

[セイゴオ語録2]
泣き虫だった少年時代、過激な学生運動に身を投じた学生時代、そして自ら立ち上げた雑誌「遊」の編集長時代から現在まで、超人・松岡正剛が出来るまでの、知と精神の成長の軌跡を自らの言葉で綴る。

どちらかというと、<超人・松岡正剛が出来るまでの、知と精神の成長の軌跡を自らの言葉で綴る>[セイゴオ語録2]のほうに興味があります。そしてこの[セイゴオ語録]が3、4とさらに刊行されるのかも気になります。

この2冊を同時刊行している求龍堂のHPを見ると、ともに<松岡正剛の著書から、珠玉の言葉をまとめた新シリーズ>とあります。ということは、いままでの著書から引用で構成された内容のようです。まずは見てから、買うかどうか決めたいと思います。

最近、ブログにTwitter情報を掲載している方が増えています。例えば、「悪漢と密偵」のTwitter情報に『ベンヤミン・コレクション5』のことが掲載されていました。私はブログ派なのですが、こうした情報も無視できないと思いました。

ベンヤミン・コレクション5』。これまた、気になる1冊です。岩波文庫ベンヤミンの仕事の2冊はあるのですが、ちくま学芸文庫ベンヤミン・コレクションはありません。このコレクションを全巻揃えて、年末年始じっくり読みたいと思っています。


ベンヤミン・コレクション〈1〉近代の意味 (ちくま学芸文庫)        ベンヤミン・コレクション〈2〉エッセイの思想 (ちくま学芸文庫)


ベンヤミン・コレクション〈3〉記憶への旅 (ちくま学芸文庫)        ベンヤミン・コレクション〈4〉批評の瞬間 (ちくま学芸文庫)