ちくま文庫とちくま学芸文庫50点復刊

毎日 jp の毎日の本棚を読んでいると、創立70周年記念として、ちくま文庫ちくま学芸文庫50点を復刊したそうです。

<品切れだった1000点以上の文庫本から、社内で復刊が可能な150点をリストアップ。8月からホームページや書店などでアンケートを実施>して絞り込んだといいます。明細は筑摩書房のHPでご覧下さい。

ちくま文庫が1985年12月、ちくま学芸文庫は1992年6月に創刊されています。今に至るまで、品切れ点数がすでに1000点以上とはすごい数字です。そのうちの50点ですから、これが厳選の結果です。

当店も開店当初は晶文社の本を重点的に集め売っていましたが、しだいに筑摩書房の本にシフトしていきました。それは晶文社の問題もありましたが、それ以上に筑摩書房には意に合う本が多数見つけたからです。

今年からはちくま文庫を重点文庫として集め、古本市では必ずちくま文庫20冊から30冊を陳列しています。文庫の中では注目度の高い文庫です。ちくま文庫ファンがいるということは出版社にとって心強いことです。

しかし、ブログでも書きましたように、ちくま文庫はカバーの材質のせいで、ヨゴレやすいという弱点があります。当店ではちくま文庫に限り、すべてグラシン紙でカバーをしています。

品切れ文庫の復刊はいいことなのですが、それによって読者一人ひとりの要望をすべて満たせるわけではありません。お客様の要望を満たすという点から言うと、オンデマンド印刷であれば、本を1冊からでも印刷できるようになります。

またもうひとつは古本を見つけるという方法です。これはネットで調べて見つかればいいのですが、そうでない場合は古本屋さんや古本市等で探して見つける以外手はありません。

印刷にしても、古本にしても、まだ値段が高い。これから安くなれば、読者にとっては願ったり叶ったり。希望が実現するまではまだまだ落ち葉拾いが続きます。