田村隆一全集について

10/19(火)のブログに、田村隆一さんの『田村隆一全集 1』(河出書房新社)が刊行されることについて書きました。河出書房新社のHPには、田村さんの全集を次のように紹介していました。

<生涯、持続的に詩を書き続けながらも、一方では「詩人」の枠を超え、評論、エッセイ、翻訳などにも多彩な才能を発揮し、破天荒でありながら柔らかく深い感性を持つ文学者として多くの人に愛された田村隆一の全体像に迫る、初の全集。> (河出書房新社のHPより)

田村隆一全集 1 (田村隆一全集【全6巻】)



そして、この全集を担当するのが長谷川郁夫さんです。長谷川さんが責任編集するということなので、購買動機がいきなり強くなりました。その長谷川さんについて少し触れておきます。

【長谷川郁夫】
<1947年神奈川県生まれ。文芸編集者・大阪芸術大学教授。著書に『われ発見せりー書肆ユリイカ伊達得夫』『藝文往来』『本の背表紙』があり、『美酒と革嚢――第一書房長谷川巳之吉』で芸術選奨を受賞。> (河出書房新社のHPより)

長谷川さんの本は『藝文往来』『本の背表紙』を読みました。編集者はよき読み手であり、よき書き手でもあります。文章の上手い人と言ったら、長谷川さんもその一人です。( しかし『美酒と革嚢――第一書房長谷川巳之吉』を読もうと挑むのですが、いつも気合倒れになってしまいます。)

いい本を出すためにはいい著者といい編集者といい装幀家が必要です。また、いい印刷屋もいい製本屋もいい出版社、そしていい書店も必要になってきます。いい本というのはこうした多くの方々に支えられ、お客様に喜んでもらえるものだと思います。

今回の田村隆一全集の中核のお二人、田村隆一さんと長谷川郁夫さんとの組み合わせはベストな選択でしょう。

美酒と革嚢 第一書房・長谷川巳之吉        本の背表紙


藝文往来        堀口大學----詩は一生の長い道