再び『松浦弥太郎の仕事術』から

9/26ブログの記事「BOOKOFF vs TSUTAYA」の最後に『松浦弥太郎の仕事術』の写真を掲載し、<絶えず思考するための燃料は、好奇心。( 同書 p94 ) >と書き添えました。

松浦弥太郎の仕事術



これは同書の中でもいい言葉だと思って掲載したのですが、今これを読んで、では思考は何のため?ということが疑問になりました。同書を取り出しいくつかの付箋をたどり、当該の箇所を読み直しました。

松浦さんは<行動のエンジンは思索>といいます。思考するための好奇心は 好奇心 → 思考(思索) → 行動 の一連の中で最終的に行動へとつながります。

<「考える前にまず行動せよ」とよく言われます。これは、行動力をつけ、実行することの大切さを説いた言葉でしょう。
 しかし、行動を起こしたいのなら、まずは考えることだと僕は思います。自分自身、意識的にも、無意識であっても、絶えず考えている性質です。
 考えて、考えて、脳みそのしわがグッ、グッと内側に収縮していくのがわかるくらいとことん考えていると、気がついたときには自然に行動できています。
 思索が行動のエンジンになっている。そんな感じかもしれません。すべての源は思索であり、それさえあれば自動操縦的に体というマシンは動き、実行できてしまう、そんな気すらしています。> p94

暮らしのヒント集        暮らしのヒント集2


※左は暮しの手帖編集部が、右は松浦弥太郎さんが書いています。



また、松浦さんの『ぼくのいい本こういう本1・2』(ダイエックス出版)を読み終えました。1は文芸全般を、2はビジュアルブック中心に構成されています。特に、2のビジュアルブックはアメリカの本ばかりでなくヨーロッパの本も取り上げられています。

日本語の本はよく見ますが、アメリカやヨーロッパの本となると、ちょっと二の足を踏みます。言葉がわからないと、というかもしれませんが、例えば写真集などはそういう心配はありません。そういうところから気軽に入っていけばいいでしょう。

そうすることで、今までとはちがう、新しい本の世界が開けます。その世界は厖大過ぎるかもしれませんが、ビジュアルな作品は自ら雄弁に語り始めます。その話を聞くことも愉しいことです。もっともっとビジュアルブックを身近なものに。

松浦さんの本は日本のいい本だけでなく、アメリカ、ヨーロッパにも沢山いい本があることを教えてくれます。また、この本は本をすぐ検索して購入するのではなく、自分で調査し発掘することの面白さも教えてくれます。

ぼくのいい本こういう本―1998‐2009ブックエッセイ集〈1〉        ぼくのいい本こういう本―1998‐2009ブックエッセイ集〈2〉