行けなかった「往来座 外市」

そういえば、昨日と今日は「往来座 外市」でした。昨日は所用があり出向けず、今日は体調を崩し、自宅にいました。残念ながら、こればかりは仕方がない。9/19(日)の「みちくさ市」のため、体調を整えて、準備をしなければなりません。

今日ブログを読んでいると、「古本屋ツアー・イン・ジャパン」のtokusanがこの「往来座 外市」のことを取り上げていました。

<値段は全体的に抑え目な上、良書が多く並んでいるので、かなりハイレベルな外棚が連続している。お客さんもひっきりなしに訪れ、『市』として定着した安定した姿を見せている。何と今回で第22回目なのである!この回数は偉大であるが、回を重ねるごとのマンネリとの闘争は、想像を絶するものであろう。>

確かにそうだと思います。品揃え、価格、本のレベル等が評価されてています。ですから、古本市としても定着し安定しているのです。またこの「マンネリとの闘争」に挑むこと22回。回を重ねるということは大変なことです。これ自体も素晴らしい実績です。

例えば、「一箱古本市」や「往来座 外市」はブック・イベントとしての古本市のモデルを創ってきました。ともに回を重ねているなかで、さらにレベルアップを。そして、新参者たちはこのモデルを見本に、新しいブック・イベントを。

そのためには既存の古本市は新しい知(血)を入れ、常に新陳代謝を図ること。避けるべきはマンネリズムであり、動脈硬化です。そして、ターゲットと絞り、それに合わせて品揃えをし、集中と選択を行うことです。

また新規の古本市はすでにモデルはあるわけですから、そのモデルに基づき、新機軸をどこにおくか、どう差別化を図るかを最優先に考え、企画・実施することです。そのためには「往来座 外市」に追いつき、追い越せ! はいいスローガンになります。

そうした動きの中で、量は質に転化する! と信じたいと思います。新旧ともにブック・イベントのクオリティアップをめざして、たいへんですが、「マンネリとの闘争」に連戦連勝しなければなりません。

美術手帖 2010年 07月号 [雑誌]