今日は高円寺へ

久しぶりに高円寺の西部古書会館に行きました。今日と明日、2日間にわたり「高円寺展」が開催されています。新しい古本屋さんも増えたので、あとで高円寺古本屋めぐりをしました。

まず驚いたことはいままで会館では土足厳禁でしたが、土足OKになりました。いままでのように会館の入口で靴を脱ぐことがないのでたいへん便利です。会館の入口の写真が「漁書日誌」に掲載されていますのでご覧下さい。

まず入口の本を一巡し、2冊確保し、会館の中へ。荷物を預けて、棚を一巡しました。すると、内堀弘さんの『石神井書林日録』(晶文社)が箱の中にありました。

この本は図書館で借りて読んで、手元にありません。そこで、3冊目を確保。しかし、値段がついておらず、会館の人に聞くと、なんと500円。本も帯にスレがあるだけの良品でした。これは買いでしょう。

預けた荷物をもらい、購入本の代金を払い、会館を出ました。外はやはり暑い。今日も35度を超しているのか。暑さにもめげずに、そのまま高円寺古本屋めぐりへ。

本日の購入本は次の通りです。


石神井書林 日録         恋愛の不可能性について




なかでも、久布白落実『廃娼ひとすじ』は

<蘇峰・蘆花の姉音羽を母として生れ、大叔母矢島楫子の女学院に学び、やがてその日本基督教婦人矯風会を中心に、明治から戦後まで、廃娼運動に捧げた八十九年の生涯を語る自伝>

という内容で、自伝としては珍しい一冊ではないでしょうか。

さらに、長谷川如是閑『私の常識哲学』も手に入れることができました。積年のヤケ等がありますが、読めなくはありません。長谷川さんの生き方・考え方をわかりやすく書いてあるそうです。これも愉しみな一冊です。

暑い最中、この10冊の本は、半分が単行本としても、重い。その荷物を持ちながら、家路につきました。