荒俣宏『異都発掘−新東京物語』
先日も荒俣さんの本を何冊かまとめて買いました。まず『異都発掘−新東京物語』(集英社文庫)を読み始めました。荒俣さんの本がどれだけ文庫化されているかを調べようと、集英社のサイトに行き、調べました。
- 黄金伝説
- 怪物の友―モンスター博物館
- 風水先生―地相占術の驚異
- 図鑑の博物誌―増補版
- 神秘学マニア
- 南方に死す
- 短編小説集
- 日本仰天起源
- 漫画と人生
- 本朝幻想文学縁起―コンパクト版
- 新日本妖怪巡礼団/怪奇の国ニッポン
- ビジネス裏極意/商神の教え
- 本の愛し方 人生の癒し方/ブックライフ自由自在
- 愛情生活 虚構の告白/白樺記
- 神聖地相学世界編/風水先生レイラインを行く
- 悪趣味の復権のために/バッドテイスト
- 性愛人類史観/エロトポリス
- 文明の大陸移動説/神の物々交換
- 目玉の思想と美学/図像学入門
- 奇人は世界を征す/エキセントリック
以上が「荒俣宏コレクション」の20冊です。今読んでいる『異都発掘−新東京物語』はこのコレクションの1冊ではありませんでした。
ご承知の通り、荒俣さんは博覧強記な人です。百科全書的な知識の広さと独自の視点から知識の深さには定評があります。列挙した本でも様々なジャンルの題材を取り上げています。
本好きな人は『ブックライフ自由自在』から。東京に関心のある人は『異都発掘−新東京物語』。ビジネスマンなら『商神の教え』。そう挙げてみると、荒俣さんの本はどこから読んでもいいのです。
私がここで読んだ『異都発掘−新東京物語』では、東京をオブジェ・ツァー編とイメージ・ツァー編に分けて取り上げ、読んで楽しい、見て楽しい構成になっていました。東京の歴史もこう重層的見るのもいいかもしれません。
東京という都市はほんとに尽きない対象です。ロンドン、パリ、ニューヨーク、そして東京。TOKYOが一番解読不能な都市なのかもしれません。だからこそ、これだけの東京論が生み出されることになります。
ひとつ気になったのが、この『異都発掘−新東京物語』も図版が多いのですが、本文の内容と合った写真がそのページに、あるいはできるだけ本文に近い位置にあったほうがいいと思います。
荒俣さんの本だけでなく、図版の多い本はこの点に配慮をお願いしたいと思います。せっかくいい本文を読み、その本文に合った写真が10ページ先に割付られていたのでは、なんとも興ざめです。
尚、現在進行形の荒俣宏さんを知りたい人は「荒俣宏のオークション博物誌」をご覧下さい。