松岡正剛 in 「情熱大陸」

松岡正剛さんのブログ「せいごうチャネル」で次の記事を読みました。

<平城遷都1300年プロジェクト、松丸本舗、イシス編集学校、そして夜中の「千夜千冊」執筆。激務のなかで思索を深め続ける松岡正剛の事上錬磨の日々を追ったドキュメンタリーがいよいよ放映されます。

放映  2010年7月4日(日)
放送局 TBS系列毎日放送
番組  情熱大陸
時間  23:00-23:30

情熱大陸」はTBS系で放映中の人気番組。毎回、各界の第一線で活躍する人物にスポットを当て、意外な素顔や魅力を引き出す番組として定評があります。>

同時に、

<2009年10月にオープンした松丸本舗が、MOOK(『松岡正剛の書棚―松丸本舗の挑戦』− 店長追加)になりました。 話題の編集書棚を全80ページの接写と松岡正剛の高速ナビで紹介するほか、松丸ファンの佐藤優氏・東浩紀氏との特別対談などを収録>して、7月1日に中央公論新社より刊行されます。

松岡正剛の書棚―松丸本舗の挑戦



昨年オープンした「松丸本舗」は今までの書店の棚づくりに大きな変革をもたらしました。松岡さんのキーワードである「編集力」の駆使し、新しい知的宇宙=書棚を作り上げました。昨年開店したときに行ってきましたが、松岡さんの書棚はかなり刺激的でした。

松丸本舗」が開設される前から、丸善松丸本舗とは別に、新しい棚づくりを試みている書店もありました。ジュンク堂です。著名人の書店を店長としてオープンしてもらい、そこで自分自身の棚づくりをしてきました。そうすることで、自らの著作の販促・宣伝・広告にもなります。

まさにそういう時代なのです。かつての文士の時代ではありません。

生産者=作者も消費者=読者との関係づくりに関わり、その関係を深めていかないと、どんどん時代から読者から取り残されてしまいます。それを防ぐためにも、常に書店という最前線の動きを実感する必要があります。

情熱大陸」は松岡正剛という「編集者、著述家」*1をどう表現するのでしょうか。独自の編集理論に基づき、数々の著作を創り出してきた人のその原動力が何なのか、また膨大な情報を処理する編集工学の源泉は何なのかも知りたいものです。

情熱大陸」という30分の番組でそれが実現できるとは思いませんが、その一端でもわかれば、それはそれで意味のある企画です。これが奏功するかどうかは番組を見てからの判断となります。

*1:ウィキペディア」ではこう紹介されていました。また「はてなキーワード」では「洋の東西を問わない知識の広さから繰り出される書物は、現代の百科全書派と呼ぶにふさわしいのではないか」とのコメントが付いていました。