巌谷大四『文壇ものしり帖』から
昨日巌谷大四『文壇ものしり帖』(講談社文庫)から文壇に関しての質問を2問掲載しました。その答えは次の通りです。
1. 日本ではペンネームというと、雅号、筆名、匿名の3種類があり、日本の近代文学で一番沢山ペンネームを使った人は誰でしょう。
私が調べた限りでという但し書き付きで、一番沢山ペンネームを使った人は森鴎外*1です。本名林太郎、別号鷗外漁火、千朶山房主人等 29ものペンネームを使っていたと言います。
2. 作家半村良のペンネームはどういう由来があるのでしょう。
半村良はイーデス・ハンソンの大ファンで、その名をもじって、良(イーデス)半村(ハンソン)を逆にしたのだと言います。
ペンネームですが、それぞれに由来があるもので、これだけでも面白い「ペンネーム考」が書けそうです。本名との違いもこう並べると、妙に違和感を感じるのは私だけでしょうか。