古本屋としての「精神のリレー」

例えば、「読書のすすめ」の清水克衛さんはこういう基準で本をセレクトしています。<いちばん大事なのはNWB(泣かす、笑かす、びっくりさせる)の3要素。それがある本は、読んだあとに元気で明るい気持ちに慣れるんですよ>

私が雑誌を見る場合はというと、やはり東京にこだわってしまいます。これは最新情報を紹介し、東京を伝えようとしている雑誌ということになります。雑誌は自ずと「東京人」であったり、「散歩の達人」であったりします。

今日、図書館で目に留まったのが「散歩の達人 2010年 01月号」です。特集は「本屋さんが面白い!」です。これは読んだ/読んでないようでもあり、買った/買ってないようでもあり、はっきりしませんが、読み出すと、面白く、どんどん読み進んでしまいました。

散歩の達人 2010年 01月号 [雑誌]



この雑誌を見ているとほんとうにいろいろな本屋さんがあります。本+αの店もあれば、頑固一徹の店もあります。概して総合書店よりも専門書店のほうが個性的な店が多いようです。「中央線書店街ナビ」のページもあり、いつもお世話になっているお店も紹介されていました。

この特集の中で、なるほどと感心したのが、「受け継がれる古書店魂」という記事でした。この記事は町田の「高原書店」→吉祥寺の「よみた屋」→下北沢の「ほん吉」が紹介されていました。

あの「高原書店」が町田にあります。( ここは一度見ておくべき古書店のひとつです。)そこで修業をした澄田さんが吉祥寺に「よみた屋」を開業。そしてその「よみた屋」で4年勤めた加勢さんが下北沢に「ほん吉」を開業したのだといいます。

このように、「高原書店」から始まる書物愛は「よみた屋」へ、そして「ほん吉」へと受け継がれています。古本屋として、この「精神のリレー」を絶やすことなく継承してもらいたい、そう思いました。

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