「本棚の中の骸骨」
新刊情報はこの「注目の近刊・新刊」を見たり、「悪漢と密偵」を見たり、とりさんのブログなどを見たりしています。が、今回はじめてたどり着いたのが、「注目の近刊・新刊」のトップ=「本棚の中の骸骨」です。
これはまた「藤原編集室通信」も兼ねています。ではこの藤原編集室とは何かというと、次の編集プロダクションです。
<〈藤原編集室〉では、ミステリ・怪奇幻想小説・評論などの翻訳書を中心に、書籍の企画・編集を手がけています。このHPは、当編集室の企画出版物のご案内と、新刊情報を中心に掲載しています。>
同編集室と関係している出版社のリンクを辿っていくと、白水社のHPに岡崎武志さんと山崎まどかさんが連載を書いていました。岡崎さんは「愛書狂」、山崎さんは「再読愛読」。ともに本についてのエッセイです。
それから本題の近刊・新刊はというと、いつもの「注目の近刊・新刊」を見て、気になる本をそのままメモしておきます。
- 吉田健一 『文学の楽しみ』 5月10日刊
「文学とは、要するに、本のことである」 と定義する著者が、古今東西の文学作品を自由自在に渉猟し、生きた言葉に出会う喜び、本を読む楽しみに読者を誘う文学論。(講談社文芸文庫 1470円)
- 吉見俊哉 『博覧会の政治学 まなざしの近代』 5月12日刊
消費、娯楽、帝国主義の喧伝を駆動力にした博覧会は、19世紀半ば以降、近代大衆の感覚を再編する装置として作動した。ロンドン博から大阪万博まで、博覧会に働く力を分析し、近現代を貫くまなざしに迫る。初刊 中公新書(1992)(講談社学術文庫 1050円)
- 田中優子 『江戸百夢 近世図像学の楽しみ』 5月12日刊
世界の都市を含みこむ 「るつぼ」 江戸の百の図像 (手拭いから彫刻まで) を縦横無尽に読み解く。芸術選奨文科大臣賞、サントリー学芸賞受賞。(ちくま学芸文庫 予価924円)