5月〜6月の新刊について

またいつものように「悪漢と密偵」のブログから。もうすでに5月の新刊の掲載がありました。。昨日は東京堂書店に見つけた2冊を紹介したにもかかわらず、また気になる本がありました。

まずは川本三郎さんの本。奥様が亡くなられて、それ以降についての川本さんの考えが綴られているのでしょうか。これはどちらが先になっても考えなければならないことです。そのための心の準備は? どうしたらいいのか。そうした点から、読んでみたい一冊です。

  • 川本三郎 『妻に先立たれるということ』 新潮社 5/- 1,260円

次は上野千鶴子さんの一冊。上野さんはすでに『老いる準備』(朝日文庫)で、介護することとされることについて書いています。この著書では、午後から夕方、そして夜をひとりで生きる場合の心得について書いてあるのでしょうか。川本さんの著書と妙に符合するのですが、気のせいでしょうか。

また、平岡正明さんの本が最近よく出ます。今年の入っての新刊が次の3冊です。


美空ひばり 歌は海を越えて     志ん生的、文楽的 (講談社文庫)     立川談志と落語の想像力



何とも驚きです。これほど多作の作家であったのか。しかし、注目されることは平岡さんの評価に通じます。しっかりと読んでみたい作家のひとりです。6月には四方田さん編集の平岡さんについての次の本が出版されます。周辺の方々にとって平岡さんは何であったのかが綴られているといいます。