五反田「本の散歩展」へ
4/16(金)、南部古書会館での「本の散歩展」に行ってきました。朝から小雨混じりで、上がったり降ったりの繰り返し。地球の温暖化?って、本当だろうか。寒気団が南下しているせいか。もうすでに4月半ば過ぎ。とにかく寒い。
そういう天候の中、わざわざ古本市に行くのもたまにはいいでしょう。そこまでしてと家人からは言われますが、こういう時がチャンスと言い、平日にもかかわらず、五反田に向いました。
会場に到着したのは11時を廻っていましたが、混み合っている程ではなく、ほどよい状態で本を見ることができました。やはり、雨の日はチャンス。人が動かない時に動く。逆張りの発想も必要なのかもしれません。
まずは一階を一巡しました。おそらく業者の人、サラリーマンの人、本好きな人等が本を物色していました。なぜサラリーマンの人が? 営業の人だと、時間を作ろうと思えば作れます。そういう人か。それにしても、全体に年配の人、私も含めて、が多い。
会場を一巡、10冊ピックアップし、会場の一角で本の状態をチェック。書き込みや折れや汚れ等の品定めして、レジで精算しました。最終的に購入できたのが次の7冊になりました。
- 三浦雅士 『青春の終焉』(講談社)
- 多木浩二 『比喩としての世界』(青土社)
- 中井英夫 『磨かれた時間』(河出書房新社)
- 松岡祥男 『論註日記』(学藝書林)
- 伊藤俊治 『裸体の森へ』(筑摩書房)
- 広告批評別冊3 『糸井重里全仕事』(マドラ出版)
- 阿奈井文彦『アホウドリの韓国ノート』(現代書館)
この中で、『糸井重里全仕事』はいま広告・デザイン関係の本を収集していますので、願ったり叶ったりの一冊でした。糸井さんのそれまでの仕事をすべて紹介しています。
糸井さんのコピー一本で広告業界が注目された時代です。業界に勢いがあり、次々と新しいクリエーターが生まれ、新しい広告表現を創り上げていきました。その成果がこの「広告批評の別冊」の12冊です。
タイトル | 別冊NO. |
---|---|
仲畑貴志全仕事 | 広告批評の別冊1 |
川崎徹全仕事 | 広告批評の別冊2 |
糸井重里全仕事 | 広告批評の別冊3 |
土屋耕一全仕事 | 広告批評の別冊4 |
秋山晶全仕事 | 広告批評の別冊5 |
広告批評大会 | 広告批評の別冊6 |
大貫卓也全仕事 | 広告批評の別冊7 |
佐藤雅彦全仕事 | 広告批評の別冊8 |
広告批評傑作大会 | 広告批評の別冊9 |
堀井博次グループ全仕事 | 広告批評の別冊10 |
淀川長治の遺言 | 広告批評の別冊11 |
中島信也CMコンテ集 | 広告批評の別冊12 |
また阿奈井文彦『アホウドリの韓国ノート』も面白い。著者は韓国で生まれ、ハングルができます。1987年夏に韓国に行き、その時の取材ノートをこの一冊にまとめました。
外見は多少傷みと汚れのある本ですが、写真・地図・新聞・メモ・等で構成され、その時代の韓国がこの本の中に詰まっています。こうした本はBでは廃棄本ですが、古本市では買うことができます。
Bや古本屋めぐりもいいのですが、可能な限り古本市に出向くことが大事です。本を見る機会を増やせば、いい本と出会うチャンスも増します。今年はもっと古本市に行こうと思いました。