『マリ・クレール』と「犀の本棚」

「daily-sumus」の4/13「新・読書の快楽」を読みました。まずあの『マリ・クレール』の表紙が目に止まりました。何か懐かしい気持ちになりました。そしてこうした雑誌があったことを思い返しています。

林さんが書いているように、

<一九八四年九月号で『海』から移動してきたばかりの副編集長安原顯が企画した「特集:読書の快楽」によって廃刊寸前の『マリ・クレール』は完売を記録したという伝説があるらしい。そのシリーズのひとつ。>

だそうです。

その伝説は知りませんでしたが、確かにあの時期の『マリ・クレール』は女性誌なのになぜという疑問とともに、変わったという強い印象がありました。同誌も昨年の7月号で休刊となりました。(休刊については<『マリ・クレール日本版』休刊のお知らせ>を参照下さい。)

余談ですが、同じ「daily-sumus」の前日の記事「犀の本棚」で使われている本の表紙も懐かしい。その本は安田南さんの『みなみの三十歳宣言』(晶文社)です。

一見して、まず目に止まります。そして著者を知っていれば、すぐ中を見たくなります。知らなくても、どういう本か、覗いてみたくなります。表紙はその本を手にとる人に本の存在を強く訴求します。

カバーデザインといえば、林哲夫さんの「daily-sumus」と多田進さんの「白の余白」の二つがお薦めです。各々のブログで、素晴らしい表紙の、本というよりも作品を見ることができます。