本と古典の定義

ブログめぐりをしていて、なるほどという記事に、引用に出会うことがあります。今日は1/25の「百年の日々」で、吉本隆明さんのことばを引用していました。

本と古典の定義について、これで得心がいきました。引用の引用になってしまいますが、メモしておきます。

< 書物は、読むたびにあたらしく問いかけるものをもっている。いや、たえずあたらしく問いかけてくるものをさして書物と呼ぶといってもおなじだ。書物がむこうがわに固定しているのに、読むものが、書物にたいして成熟し、流動していくからである。書物のがわからするこの問いかけが、こういう流動にたえてなおその世界にひきずりこむ力をもち、ある逃れられないつよさをもって、読むものを束縛するとき、わたしたちは、その書物を古典と呼んでいいであろう。> 吉本隆明 『カール・マルクス

カール・マルクス (光文社文庫)