今年のテレビ広告のベストテン

今年1年を振り返り、あちらこちらで、何々ベストテンが発表されています。あの「広告批評」が休刊になったので、毎年恒例だった広告のベストテンを見ることができなくなりました。

新聞を見ていると、天野祐吉さんが「CM天気図」で、そのことを取り上げ、自ら今年のテレビ広告のベストテンを発表しています。(できれば、新聞広告のベストテン等も発表してもらいたかった)。

第 1位 木村カエラホットペッパー
第 2位 バカボンのパパに扮した女性の機内搭乗員(パチンコ機器)
第 3位 「ロコモーション」で行進をするSMAP(ソフトバンク)
第 4位 Wiiで遊ぶのぞみちゃん
第 5位 富士ゼロックスのシーソー
第 6位 ユニクロが変える世界の冬
第 7位 上野樹里荒俣宏ダイワハウス賃貸ハウス
第 8位 岩尾望洗顔でたちまち木村拓哉に変身するギャツビー
第 9位 三井住友海上の100人のゴールキーパー
第10位 阿部サダヲのコイケ先生

さて、こう上げられても、どれだけのテレビCMを知っているのでしょう。これが視聴者の実態です。これが広告業界の現状です。

視聴者と制作者があまりに分離分散してしまった。情報の大量化と高速化はいまのメディアの特性ですが、これも分散に拍車をかけています。

そこで必要なのが批評です。批評はなにより「45度の放物線」へのバネになります。批評のないところに変化や成長はありません。

例えばFOX TVの「アメリカン・アイドル」や「アメリカン・ダンス・アイドル」では、審査員のメリハリの利いた批評は時に厳しく、時に優しく、参加者への強い動機付けとなっています。

だから人はまた練習を重ね、再チャレンジをするのです。批評はステップアップの弾みであり、自己満足に陥らないための歯止めにもなります。

アメリカン・アイドル」や「アメリカン・ダンス・アイドル」の個人の力量とレベルを見れば、それがわかります。批評と競争はその人を鍛え、アメリカン・ドリームの実現へと駆り立てます。

横道に逸れてしまったので、今年のテレビ広告の話にもどします。12/27の東京新聞朝刊に、「二〇〇九年度CM人気ランキング」の記事が掲載されていました。

<テレビCMのシンクタンク「CM総合研究所」(東京都港区、関根建男代表)が二〇〇九年度CM人気ランキングを発表した。歌とダンスを組み合わせた明るい雰囲気のCMが目立った一方で、冷え込む消費者マインドをくすぐる低価格商品のCM合戦もあり、企業や業界による不況への対処法がCMにも如実に現れたようだ。>

詳しくは「CM総合研究所」のHPをご覧下さい。

テレビの青春