今年最後のみちくさ市へ

今日は朝曇りでしたので、今年最後のみちくさ市が開催されるかどうか心配しました。徐々に晴れ間が見え、午後は陽射しがまぶしいほど素晴らしい好天に恵まれました。

当店も前回参加したのですが、客数が少なく、予想以上に苦戦しましたが、今回は月曜日、それも勤労感謝の日雑司が谷手創り市も同時開催され、通りのお店も開いていたので、前回よりかなり賑わっていました。

今回の各店を廻ってみて、さまざまな店が出店していました。本ばかりでなく、雑貨も含め、いろいろな商品が展示されていました。そうした中で、次のことが大事だと思いました。

1. 本の品揃えは総花的ではなく、テーマづくり。
2. お客様との本についてのコミュニケーション。
3. 本の陳列・展示の方法を創意工夫すること。

1. は今年の古本市に参加して、痛切に感じたことです。何でもありではお客様は眺めて終わってしまいます。こういう商品ラインナップであることを訴求することが大切です。その上で、価格を安くし、良品安価をめざすこと。

2. はお客様とのコミュニケーションですが、今回も岡崎さんと本の話をさせてもらいました。その本買わずじまいでしたが、こうした交流がなにより大事です。本の良さを話し、背中を押してあげれば買う機会も増えることになります。

3. は一箱古本市では一箱で本を陳列しなければならない制約がありますが、みちくさ市はその点は緩く、決められたスペースの中で工夫ができます。ある古本屋さんは組み立て用の書棚を持ってきて陳列していました。これは見やすいと思いました。

こういうことを考えることが必要です。お客様が見やすい環境づくりをすることが快く本を選び、買ってもらう条件です。買う立場で行くと、いままで当たり前に見てきたことが別な視点から見ることができました。

今回の教訓を活かして、来年はいい品揃えをし、お客様に喜んでもらえるよう心がけたいと思います。

今回お会いした皆様(岡崎武志さん、退屈男さん、NEGIさん、晩鮭亭さん、ミュウブックスさん、JUNGLE BOOKSご夫妻、紅屋さん、モンガ堂さん、とみきちご夫妻、甘夏書店、古本Tご夫妻、やまがら文庫さん等)、今年はたいへんお世話になりました。また、来年もよろしくお願い致します。

みちくさ市、2009年度の開催は全て終了しました。2010年度の開催は3月下旬をはじめとして奇数月全5回の開催を予定しております。日程は1月中旬ごろ発表させていただきます。>

極西文学論―West way to the world
極西文学論
West way to the world
仲俣暁生
(晶文社)