今日の言葉

本を読んでいると、その本の内容に関係なく、いろいろな言葉に喜怒哀楽を感じます。昨日考えたこと、今日考えていること、明日考えるだろうこと、どの場合であれ、人は言葉で思考し、言葉で行動します。

( 全文をアップしたと思ったのですが、一部しか掲載されていませんでした。ご容赦の程。続きは次の通り。)

内田樹さんが『こんな日本でよかったね』(文春文庫)で次のように言っています。

<リアルなのは言葉だけである。言葉の向こうにはなにもない。けれども言葉は「言葉の向こう」があるという仮象をつくりだすことができる。
「言葉以上のものがある」と信じさせることは言葉しかできない。それが言葉の力なのである。>

人は一人で生きているわけではありません。人と人とのつながりの中で生きています。それをつなぐのが言葉です。それが曖昧になればなるほど関係も希薄になります。

いま、言葉は元気なのでしょうか。

こんな日本でよかったね―構造主義的日本論 (文春文庫)