本とグラシン紙

秋から冬へ、季節は変わりますが、変わり目はいつなんでしょう。一昨日、木枯らしが吹き、秋一番の冷え込みになったそうです。そろそろ冬支度の準備が必要なようです。

気象庁は3日、東京地方で2日夜に「木枯らし1号」が吹いたと発表した。昨年より1日遅い。2日午後11時19分には平年より6.4度低い最低気温5.5度を記録、この秋一番の冷え込みとなた。>

11/3(火)で終了した「神田古本まつり」も盛況だったようです。ブログにも書きましたが、今年は2度神保町に行きました。収穫はそれほどでもありませんでしたが、久々の人の賑わいには驚きました。

これで今年の東京の大古本イベントも終了。あと2ヶ月それぞれの古書会館で古書・古本市が行われ、外市みちくさ市等があり、今年も暮れます。時の過ぎるのは本当に早いものです。

そうした古本イベントで本を見ていると、裸本、カバー付の本、グラシン紙で包んである本等があります。最近気になっているのが透明なビニールで包んである本です。

当店もカバーが白で汚れそうな本はグラシン紙で包んでいます。特に「ちくま文庫」や「ちくま学芸文庫」は ・・・ どちらかというと、「ちくま文庫」の方ですが ・・・ グラシン紙で必ずカバーします。

今回の「神田古本まつり」でもビニールで丁寧にカバーした本が増えているように思いました。見た目もいいし、古本も新品のようです。このビニールをどこで仕入れ、コストがいくらなのかが気になります。

ただ手に取ったときの感触ですが、これはグラシン紙のほうがいいように思いますが、どうでしょう。しかし、グラシン紙も難点があります。それは細かな文字がはっきり見えないということです。

本も化粧する時代です。双方の手間とコストを比較して、どちらかを選択したいと思いますが、当店は手の感触を大事にし、グラシン紙を使いたいと思っています。

吉原酔狂ぐらし (ちくま文庫)
吉村平吉
『吉原酔狂ぐらし』
(ちくま文庫)