久しぶりにBへ行く

今日は午後から急に寒くなり、風邪が吹き、夕方には雨が降り出しました。暖かかったり、寒かったりと、めまぐるしく天候が変化しています。徐々に秋から冬への地ならしなのでしょうか。

自宅に戻る途中、雨が降り出したので、一時待機しようと、久しぶりにBに立ち寄りました。雨のせいか、明日休みのせいか、人もまばらでしたので、じっくりと本を見ることができました。

このBはいつも何かしら掘り出し物があり、時々立ち寄っていました。このところ急に普通のBになってしまい、足が遠のいていました。しかし、今日は違いました。

フロアを一巡し、次の本を購入しました。

先に紹介しました多田道太郎さんの『文章術』で、多田さんは次のように書いています。

<戦前の日本文学で私が好きな文章は、小説では宇野浩二、評論では広津和郎のものです。宇野浩二は現代の読者には、あまり人気がありません。たとえば文庫本なんかにもあまり作品は入っていません。しかしこの人は、いずれ再評価される人だろうと私は信じています。>

その広津和郎さんの『年月のあしおと』(全日本ブッククラブ版−装幀者は栃折久美子さん)が入手できたのは収穫でした。

(注) 次の2冊はは講談社文芸文庫の『年月のあしおと』(上・下)です。

年月のあしおと〈上〉 (講談社文芸文庫)       年月のあしおと (下) (講談社文芸文庫)