今週の購入本

今週の購入本はまた文庫中心になってしまいました。単行本は重い、新書は軽い、文庫が適度に重く軽い。文庫の「適度に」がいいのです。だから古本としても文庫が売れるのかもしれません。

この文庫の中で、上から3冊、『昭和 東京 私史』、『本とその周辺』、『巴里好日』を読了しました。印象に残ったのは河盛さんの『巴里好日』。なかでも、「ベルエッポック」や「巴里の日本人」が面白かった。

河盛さんの巴里留学中に、いろいろな日本人と会っています。その交流も愉しい。また戦前の巴里の様子や雰囲気を感じることができます。あの時期(1920年〜1930年)の巴里の日本人を再認識しました。

河盛さんのエッセイは軽く、さらりと、心地よく読むことができます。最近読んだエッセイの中では、この『巴里好日』が一番好かった。改めて河盛さんのほかのエッセイを読んでみたいと思いました。

本棚を見回し、『回想の本棚』(中公文庫)を取り出しました。これは<忘れ得ぬ作家たちの思い出を情熱こめて語る味わい深き文学随想集>です。また『河岸の古本屋』(講談社文芸文庫)も読んでみたい一冊です。

人とつき合う法 (1967年) (新潮文庫)        藤村のパリ (新潮文庫)